内容説明
御家人の次男坊・杉野伸吾は、立派な戯作者になるのが夢だ。だが、師匠には、真面目すぎて話に艶がないと叱られてばかり。そんなとき、役者まがいの美貌を持つ謎の男・夕星と知り合う。兄さんと懐いてくる夕星は、伸吾の長屋に転がり込んできて…。「お助け屋」の仕事に巻き込まれた伸吾を待っていたのは、波瀾万丈の日々だった!爽やかで温かな人情活劇。
著者等紹介
朝松健[アサマツケン]
1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、’86年『魔教の幻影』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ころも
4
主軸の三人と一匹がいい。伸吾の人のよさ、夕星の底知れなさ。美形の天才肌と人のいい凡人のコンビって好きだ。でも伸吾の見せ場もちゃんとあって作者の愛を感じた。賢い白い犬・コマもかわいい。さらっと読めて、なおかつ痛快な大団円。「おっ、いい感じ」と思って作者の他の著書について調べたところ、本気のホラーがご専門の方らしい。しかし本作のように柔らかめのお話も書かれているみたいだから、そちらを選んで読んでみたいと思った。2018/06/30
木冬
3
盗人なのか役者なのか、謎の美青年と出会ったことがきっかけで戯作者を目指す伸吾は波乱万丈な日々に身を投じる羽目になる。「お助け押し売り」なるほど、確かにと読んで納得。舌先三寸、口八丁手八丁の夕星の手腕にも驚きですが、物の見事に流され丸めこまれてる伸吾の真面目で素直過ぎる様子に大丈夫だろうかと心配になってしまう。笑いの絶えない凸凹コンビの時代小説です。2014/11/17
豆狸
2
時代小説というよりライトノベルかな。コマはかわいい。2015/07/25
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