光文社文庫<br> 和解せず

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光文社文庫
和解せず

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  • サイズ 文庫判/ページ数 655p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334768119
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

クラシック音楽のプロモーター・伊木章吾は、絶縁状態にあった大物政治家の父親の通夜に赴くが、参列を拒否される。その直後、章吾が招聘したチェロ奏者が逮捕され興行は中止に。さらに同業プロモーターの殺害事件、弟と妹に起きた不正献金疑惑と、次々と困難が降りかかる。そこへ現れたかつての恋人・美香子。孤独のなかに生きる男の愛は、どこへ向かうのか!?「家族」にも「絆」にも救われない男の愛の行方―

著者等紹介

藤田宜永[フジタヨシナガ]
1950年福井県生まれ。’86年に『野望のラビリンス』でデビュー。’95年『鋼鉄の騎士』で日本推理作家協会賞、’96年『巴里からの遺言』で日本冒険小説協会最優秀短篇賞を受賞。その後、『樹下の想い』で恋愛小説に新境地を拓き、’99年『求愛』で島清恋愛文学賞、2001年『愛の領分』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

asa.com

15
大臣まで勤めた大物政治家の父を持つ、音楽プロモーター伊木。父が死に、伊木が招いてコンサートを企画していた音楽家が麻薬で逮捕され多額の借金を負う。別れた妻に育てられ異様な育ち方をしてしまった息子に事務所の仕事を手伝わせていたが、息子との感情のすれ違い。遺産相続のトラブル。 政治家の弟の不正疑惑もあり、父を亡くして急に伊木の周辺は慌ただしく。 哀愁漂う(?)中高年男性の雰囲気もなかなかいいです。 でも、その年でそんなにモテるのもすごすぎかも(笑) 「和解せず」そんな人生でも何かを残したいと思う人間でした。2015/08/20

尾塚

7
好きな作家のひとりなんですが、独特な味わいがありますよね。大物政治家の父とプロモーターの長男との確執。父親の死から新たな問題が。ハードボイルド、ミステリー、恋愛小説、いづれのカテゴリーにも入るような感じですかねぇ。ついつい釣られて最後まで。主人公の長男は既に還暦なんですよ。還暦であんなに女性にもてたら人生楽しいだろうなぁと勝手な想いも。ただちょっと話が長いかなぁ?山あり谷ありで面白かったですよ。2015/07/16

ねぎまぐろ

1
★★2025/04/20

matsu

1
自分の生き方、ってヤツを持ちたい。と思う。しかし、自分の生き方を通すってのは、これはこれでまた中々に厄介だ。それでも、できるものならば、自分の生き方を通したい、と思う。いい歳をしてそんなことを考えているものだから、いやはや、色々と厄介だ。そんな厄介な日々が、実はまぁ、嫌いでもない。だから、これでいいんだと思っている。好きな生き方をしようじゃないか。他ならぬ、自分の人生。そんなことを考えてしまった俺だ。2015/04/15

oct2

0
最近の藤田宣永はまた目が離せない。年月を積み重ねた重厚さがある。ハードボイルドで、ミステリーで、恋愛小説で、家族が描かれている。良い小説です❗️ 2015/06/18

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