内容説明
幕府の練兵場から演習の最中、鉄砲十挺と設計図が盗まれた。大目付の父・常磐秀信から命を受けた夏目影二郎が探索に乗り出すと、事件の背後には西洋嫌いの目付・鳥居耀蔵、はたまた盟友・国定忠治の影がちらつく。ようやく真相をつかみかけた影二郎に、悲劇が襲いかかる。ますます絶好調の「狩りシリーズ」決定版、意表を突く第八弾。巻末に佐伯泰英外伝を特別収録。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年北九州市生まれ。大学卒業後、闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説「密命」シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表。文庫書下ろし作品のみで累計4000万部突破の快挙を成し遂げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
94
今回は、高島秋帆の鉄砲の試射から始まり、主人公が昔の想い人の墓参りをその妹と一緒に行っていくところから始まります。試射していた鉄砲が盗まれてしまってまた父親からの密命が下ります。主人公たちが行った先の鉄砲鍛冶などを巻き込んだり国定忠治や鳥居耀蔵が絡んできてと楽しめます。歴史に出てくる人物たちがいるのでこのような主人公がいてもある意味納得してしまいます。2018/04/16
やま
48
【再読】 攫われた若菜は、どこに行ったか。時は、天保十二年(1841)五月九日。高島秋帆(しゅうはん)を長とする鉄砲隊と大砲隊は、武蔵国徳丸ヶ原の幕府練兵場で洋式輸入鉄砲、大砲の試射を行なった。見学した幕閣、直参旗本は、火縄銃をはるかにしのぐ性能に肝を冷やし、圧倒された。その中から最新式のイギリス国製エンフィールド連発鉄砲十挺及び弾丸五百発が紛失する事態が発生した。銃器を管理する目付鳥居耀蔵が絡んでいると思われる。2024/12/13
Syo
10
凄い凄い2025/03/18
yasu7777
2
★★★☆☆2019/05/06
のりべぇ
2
いつの間にか佐伯さんのシリーズで、現時点でのお気に入り。 自分の知っている地の話であると、一層入り込めます。2014/08/15
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