内容説明
父・常磐豊後守秀信の影御用を務める夏目影二郎の前で巫女が襲われた。その女は南部盛岡藩のイタコと判明し、影二郎は女から南部藩の秘密に繋がる「物」を入手する。時を経ず大目付の父から下った命は、南部藩と津軽藩の探索だった。北行する影二郎の前に未知の忍び軍団や奇怪なイタコが現れる―。シリーズ決定版、絶品の第六弾!巻末に佐伯泰英外伝を特別収録。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年北九州市生まれ。大学卒業後、闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説「密命」シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
82
時代物というよりも完璧なエンターテイメントの世界で佐伯さんがどこまで枠を取り外せるのかを試したような物語になっています。祈祷師による祈り殺しや幻術を使うイタコの親子などあるいはロシアの財宝などが出てきて盛りだくさんです。前からのつながりで国定忠治も東北まで出張ってきます。ストレス解消にはいいのでしょう。2018/03/26
かいちゃん
24
オヤマでの決闘は絵になるなぁー。頭の中ではアニメになって繰り広げていたわ。実写はムリやろ、この回は特に。2021/02/02
Syo
9
う〜む 今回は…2025/03/10
天笑院たか姫
5
シリーズ第六弾!影二郎の目の前で南部藩の巫子が襲われて、ある「物」を渡される。時を経ず大目付の父から下った命は、南部藩と津軽藩の探索だった。黒忍びや白忍び、黒イタコや黒サイゲなど最初はこんがらがったが徐々にわかってきてよかった。お金の執着は怖いね!2016/10/25
のりべぇ
3
このシリーズ、順序バランバラで読んでますが、楽しいです。イタコの能力、爆発。やや伝奇小説風。鵺目狩りもそうであったが、好きです。ただ、行き過ぎるとこのシリーズの雰囲気が・・・このくらいのバランスが良いなぁ~2014/10/14