内容説明
南町奉行所の元定町廻り同心・沢村伝次郎は、妻子を殺害した憎き仇の津久間戒蔵を死闘の末に討ち果たした。悲願を果たした伝次郎は、一人の船頭として新しい生活をするべく、住み慣れた地を離れる。新居での暮らしを始めた矢先、伝次郎を、思ってもみなかった「悲劇」が待ち受けていた―。情に厚い伝次郎の一刀流の剣が人を救う。人気絶好調シリーズ、白眉の第八弾。
著者等紹介
稲葉稔[イナバミノル]
1955年熊本県生まれ。脚本家、放送作家などを経て、’94年作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
64
一刀流の遣い手で元南町奉行所定町廻り同心であった沢村伝次郎の活躍の物語です。伝次郎は、同心時代の者達を避けて大川の東側の深川で船頭をしています。伝次郎は、家族を殺された仇の元肥前唐津藩士の津久間戒蔵(かいぞう)を斬り殺した。その時に人質にされていた美しい飯屋の女将・千草と、一緒に住むために新しい長屋に移るが。二人は、一緒に住めば見なくてもいい姿をお互いに見ることになる事から、今まで通り別々に住むことにする。→2022/11/21
とし
41
剣客船頭「本所騒乱」8巻。4~7巻を飛ばして読んでしまった(>_<)妻子を殺害した仇津久間戒蔵をいつの間にか討ち果たしていた。新しく生活をするため引っ越し千草とも着かず離れずいい関係ができるが、伝次郎に殺人の容疑が・・・・容疑をはらすため探索を開始いつの間にか同心になってるよ(笑)抜けた巻早く読まねば(^_^;)2014/03/13
真理そら
8
敵討ちを終えた後、少し広い長屋に引っ越して千草との大人の関係もうまく行っている。謎の利兵衛は相変わらず付きまとってくる。今回は伝次郎が犯人になりかかったのでやむなく探索に乗り出す形で話が進んだ。元定町廻り同心がかつての同僚から十手を預かるのも不自然だし、ここからどう展開することやら。結局、伝次郎はおせっかいな性格ということになるのだろうか…。2017/12/31
ひさか
2
8巻め。宿敵もいなくなった後のお話ですから、新展開があるかと、楽しみにしていました。しかし、代わり映えしません。ストレートな探索のお話でした。それなりに面白かったですけど。ところで、このシリーズの表紙には毎回、愛刀の井上真改が書かれているのに気づきました。2014/05/03
goodchoice
2
本懐を遂げた伝次郎がどのように変わるのかを注目している。もう少し剣客としての要素を強めて欲しい。2014/04/03