内容説明
貴公子然とした容姿端麗の名探偵、神津恭介。世間にも名高き彼の下に、事件は絶えず舞い込む。荒廃した劇場で偶然見つけた女性の死体、自分自身の遺骸の探索を請う女…。謎めいた犯罪の蔭に女たちの姿を垣間見た時、思慮深き神津の瞳は静かに憂愁をたたえる。数ある神津恭介作品の中から、「女性」にまつわる短編六作を収録。傑作セレクション第二弾。
著者等紹介
高木彬光[タカギアキミツ]
1920年青森県生まれ。京大工学部卒。’48年に江戸川乱歩の推薦による『刺青殺人事件』でデビュー。’49年『能面殺人事件』で探偵作家クラブ賞を受賞。’95年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kircheis
207
★★☆☆☆ 神津シリーズの短編集2。 正直小粒な話ばかりで特に印象に残るものはなかった。強いて言えば1番意外性のあった『青髯の妻』が好み。次点で『血ぬられた薔薇』。『嘘つき娘』も意外性はあったが、神津の推理が本当に正しいのかクエスチョンがつく点でマイナス。 他のは「ふーん」で終わっちゃった。2021/01/16
セウテス
50
天才神津恭介の数ある作品の中から、短編をあるキーワードに沿ってまとめたシリーズの第二段です。今回は「女性」が絡んだ六つの作品を集めています。全て再読になりましたが、第一段の「密室」と比べると本格ミステリーというより、スリリングな作品になっていると思います。今作品の神津恭介は、女性が絡んでいるからなのか活動的であり、むしろ気さくに感じるところもある数少ないものです。今では入手困難な作品ばかりでしたが、このようなシリーズが作られ手に入る様になった事は、たいへん有難いと思います。2014/12/14
yucchi
29
『犯罪の蔭に女あり』との題名通り、女性が絡む事件の短編集。神津恭介のみならず、高木彬光氏も女性に対して何か恨みでもあるのか?(^_^;) 所々の表現にイラッとしつつ読了。神津恭介は草食系男子のハシリらしい(笑) 良くも悪くもサラッと読める1冊。読みやすいけど記憶からすぐに抜けてしまう感じかな(-_-;)2015/01/21
ホームズ
20
全部読んだことがある作品だったけど楽しめた(笑)こういうセレクションもいいけどできれば全集のような形で時系列にそって読んで行きたいなー(笑)2013/11/03
山田太郎
19
なんかやたら周りが名探偵だのなんだの持ち上げるなとか松下研三こんなに役立たずの酔っ払いだったっけと。隙あらば酒飲みに行ってる。文章下手とか誰か結構有名な評論家が言ってた気がするけど、読みにくいことはないけど、なんかわかりにくいというか。登場人物多くなると誰が誰だかわかんなくなるのは俺の頭が悪いせいなのかと思わないではないが。ブックオフで百円ちょっとだったんで、またなんか見つけたら読んでみようかとおもった。2025/02/22