内容説明
薄明の小樽港に女性の漂流死体が!発見者は取材旅行中の浅見光彦。被害者は地元旧家の夫人と判明し、遺品から白い封筒に入った黒揚羽蝶が発見される。偶然、事件に巻き込まれたOLの津田麻衣子と光彦は独自の調査を開始するが、直後に被害者の妹も不審な死を遂げる。死体の懐にはまたも黒揚羽蝶が!?蝶の謎を追い、光彦と麻衣子は信州・安曇野を訪れる―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
47
〔再読〕浅見光彦シリーズ八作目。なんと今回は、光彦が死体の第一発見者になります。雪舞散る冬の北海道、札幌そして小樽と謎を追ってゆく光彦。遺体に残された黒い揚羽蝶は、何を訴えているのか。小樽の旧家に嫁いだ姉を訪ねて来て、事件に遭遇する津田麻衣子は光彦と出逢い、共に事件の解明を目指します。このシリーズでは珍しい、一つの家の内の私怨を描いていて、全く違う環境の中に一人嫁いで行く事の、不安や難しさがしみじみと伝わります。いつも通りの小樽の情景描写は、目に浮かぶ様で是非とも行きたくなる事間違いなしです。2014/12/26
あなご
24
浅見光彦シリーズ第8弾。連続で見つかった死体の懐から黒揚羽蝶が見つかります。蝶の謎を追いかけるシーンが良かったです。途中から読むペースが上がってしまいました。最後は少し悲しい結末でした。主な舞台は北海道、新潟、長野でした。2014/05/08
まり
8
図書館本。結構、早い段階で犯人はわかった。小樽には行ったことがあって北一ガラスも懐かしかった。住むわけじゃないから冬の小樽も綺麗で良かったけど、この中では冬の小樽がちょっと憂鬱で暗いイメージで描かれているのが、ちょっと残念だった。明るい所で起こる殺人より良かったのかもしれない。しかも動機も結構切なかったから。2022/03/19
Gomesu
6
しばらく小樽に行ってない。 犯人の心理が理解出来ず、ラストに何だかなぁー2019/12/11
まみ
5
小樽に旅行中に読みました。小樽運河に詳しくなれて、少しラッキーでした。最後は、切なかったです。私が、あまり、読んだことのないジャンルでした。2012/08/31