内容説明
横浜テレビの看板レポーター・山名めぐみの絞殺死体が発見された。取材に訪れ事件に遭遇した浅見光彦は、めぐみの最後の仕事となったVTRが事件の鍵を握ると直感する。一方、金沢八景では会社員・浜路恵一の死体が―!めぐみの仕事仲間・紅子、浜路の遺児・智子と二つの事件の接点を追う光彦は、外国人墓地へ。港町・横浜を舞台に冴える光彦の名推理。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chantal(シャンタール)
89
【光彦と旅する47都道府県】3県め。地元横浜。見慣れた地名や場所がふんだんに登場するし、ドラマも見てるので断片的にその場面もハッキリと思い出せる。でもどの光彦だったかが思い出せない。辰巳さんだったか、沢村一樹だっか・・そんなことにばかり興味がそそられ、肝心な話の内容が入って来ないんだけど、あんな終わり方、右京さんだったら絶対許さないよなあ、と、いつまで経ってもテレビの世界から離れられず。これぞまさに、私的光彦シリーズの楽しみ方であると納得。自己完結。2019/11/27
セウテス
60
〔再読〕横浜金沢文庫の近く、金沢山の頂上に在る八角堂で男の遺体が見つかった。毒物による中毒死であり、警察は自殺と考えていた。一方テレビのレポーターの女性が、自宅マンションで絞殺されて見つかった。自殺に納得の行かない男の娘智子と、レポーター仲間で事件を追う紅子、二人を助け二つの事件の接点を光彦は求め横浜を訪れる。「山手十番館」「望郷亭」「人形の家」「外人墓地」と、横浜の見処満載これぞ旅情ミステリーです。そして一件頼り無く見える好青年の浅見が、ここぞと言うときに凛とした態度に豹変する事が、人気の秘密だろう。2015/07/01
十六夜(いざよい)
13
横浜という事で「赤い靴」と「青い目の人形」にちなんだ殺人事件を光彦が追う。横浜は全く行った事のない土地だが、こんな感じかな〜と想像するのも楽しかった。相変わらず警察の杜撰な捜査と、情報ダダ漏れは今なら大問題だが、これがないと進まないもんね。最後がちょっと残念な終わり方。2018/10/21
まり
5
図書館本。横浜が舞台、何かハイカラなイメージ。でも設備の悪い雰囲気のいいホテルは私もちょっと遠慮したい。赤い靴と青い眼の人形が対になっているって発想はスゴイ。人形の館での話に結構興味津々だった。最後が何かモヤモヤした。2022/09/21
あなご
5
童謡「赤い靴」をテーマにした作品でした。物語の前半が楽しめたのでラストがちょっと残念に感じました。外国人墓地が山手以外にあることを初めて知りました。主な舞台は神奈川。2012/05/07