内容説明
元南町奉行所定町廻り同心で、いまは船頭をしている伝次郎の元へ、剣術道場主の娘が相談を持ちかけてきた。聞けば道場破りが現れ、道場主の父は敗れて道場は窮地に陥ったとか。なんとか道場を維持し、仇を討ちたい娘の頼みに悩む伝次郎。そこへまた、新たな問題が持ち込まれる―。一刀流の達人で情けに厚い剣客船頭の剣が人の業を断つ!人気シリーズ第三弾。
著者等紹介
稲葉稔[イナバミノル]
1955年熊本県生まれ。脚本家、放送作家などを経て、’94年作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
63
一刀流の遣い手で元南町奉行所定町廻り同心であった、川船の船頭を営んでいる沢村伝次郎の活躍の物語です。伝次郎は、師匠である川船の船頭嘉兵衛から教えられた船頭としての腕を生かして、一人前の川船の船頭となった。→2022/11/14
とし
32
剣客船頭3巻。さすが剣客船頭伝次郎さん、お客を乗せるといざこざが、川と一緒で最後は一つに結びついて解決に、今回は伝次郎さんをとりまく人が殺害されなくてホッとしました、テンポの速い文章で短時間で面白く読めました。2013/12/19
アニータ
2
今まで読んだ3冊のなかで一番面白かった印象です。伝次郎、強かった。2021/01/11
ひさか
1
伝次郎さん、面倒みが良すぎて、ちょっと心配になってしまいましたが、まぁ無事に決着して良かったです。 最後30頁くらいのところで「終わるのか~」とハラハラしました。 そいえば、新刊と間違えて再読してしまいました。2012/05/03
あかんべ
1
敵討ちを決めた男三人伝次郎、弥之助、由三郎。弥之助、由三郎の敵は、伝次郎が討つ結果となった。しかしあえて討たなくても奉行所に任せれば、罪人として処断できたのでは?由三郎の一刀もなかったし…次回は伝次郎の敵討ちか?2012/03/13