出版社内容情報
赤かぶ検事が拾った九官鳥には「お前バカ!」「ぶっ殺すぞ!」と罵る口癖があった。元の飼い主には、一時、保険金殺人の疑いがかかっていたことがわかり……。(「九官鳥は偽証する」)ほか、あふれるユーモアと二転三転する鮮やかなプロット! シリーズ初期の傑作4編を収録。
内容説明
赤かぶ検事が拾った九官鳥には「お前バカ!」「ぶっ殺すぞ!」などと罵る口癖があった。元の飼い主には、一時、保険金殺人の疑いがかかっていたことがわかり…(「九官鳥は偽証する」)。盗人神様を祀る神社に繰り返しお参りする男の正体、そしてその目的とは?(「盗人神様」)。あふれるユーモアと二転三転する鮮やかなプロット!シリーズ初期の傑作四編を収録。
著者等紹介
和久峻三[ワクシュンゾウ]
大阪生まれ。京都大学法学部卒。記者生活を経て司法試験に合格後、弁護士登録。京都で弁護士事務所を開く傍ら、作家活動を開始する。1972年『仮面法廷』で第18回江戸川乱歩賞を受賞。’89年には『雨月荘殺人事件』で、第42回日本推理作家協会賞を受賞、法廷ミステリーの第一人者として不動の地位を確立した。“赤かぶ検事シリーズ”を始め、数多くの作品を発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
RED FOX
10
赤かぶ検事、初読み♪まず名古屋弁が私には難しい。「連れてってやるとおみやぁさんは言ったではにやぁがね」「顔に似合わずおそぎゃあ男だなも」???わからない(>_<)呑気な口調のままだが検事さんだけあって、該当する法律をそらんじ出すのがかっこいい。また、昭和の王道な時代背景が面白い。いい時代だなあ。小説業界に昭和後半ものといった時代小説ジャンルがそのうち確立されるんだろうなあ。2015/12/30
ルナ
2
4つの作品からなる1冊。 どの話も良かったけど、九官鳥の話が個人的には一番良かった。2014/06/20
ほっほ
1
赤かぶシリーズで初めて読んだ本であるが、一話完結であり途中から読んでも問題がなかった。随所随所に法律の話が織り込まれており、とても勉強になった。風景や状況の描写の詳しさが適度で、また登場人物のかけ合いが面白く、テンポ良く楽しめる。観光名所が舞台となっているので、地図帳と照らし合わせながら読むとさらに旅行気分も楽しむことができる。推理小説のスリルや、各地の様子、赤かぶ検事のユーモラスな人柄など頭も心も楽しめた一冊であった。2012/03/28
はる@夏の霜
0
久しぶりに赤かぶ検事を買って読んだ。読みつつ「国鉄」という言葉が出てくるのを見て、作品自体がかなり古いのだとつくづく思った。 (そらそうだ。私が初めて読んだのは20年以上前の中学生時代だ) 高山から下関へ転勤する話があった。この後の巻だと京都へ行くのかな。 京都編から出てくる女性刑事が嫌いなので、京都編あたりからは買わないでおこう。2012/04/26
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