出版社内容情報
シリーズ屈指の名作と謳われる長編本格推理小説を読みやすい新装版にて。
内容説明
作家・内田康夫のもとへ、名探偵・浅見光彦宛の手紙が届いた。殺人容疑をかけられた父親を助けて欲しいという長崎の女性からの依頼だった。早速、浅見を探してみると、なんと彼も長崎にいた。兄の要請で、グラバー園で発生した二件の連続殺人事件を追っていたのだ。死者が遺した“蝶々夫人の怨み”とは何か?シリーズ屈指の傑作と謳われる長編旅情ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chantal(シャンタール)
87
【光彦さんと行く47都道府県】12県めは長崎県!来たよ、長崎!アイラブ❤️長崎!最近知り合った長崎出身の人に「さだまさしの大ファンなんです。だから長崎が大好きなんです」と言ったら「そっちかい!福山じゃないんだ?」って。まっさん+今村猛くんの故郷というだけで、もう長崎ラブ❤️カステラも大好き!今回光彦さんに助けを求めて来たのはカステラ屋さんの娘、春香。私のために書かれたようなお話。文明堂や福砂屋、オランダ村などを彷彿とさせる固有名詞見ただけでニヤニヤ。いつも最後まで犯人がわからない光彦シリーズ、楽しかった!2020/10/22
セウテス
63
〔再読〕この作品は、色々な意味で記憶に残りました。旅情ミステリーと呼ばれ、一つのストーリーで幾つかの街並みや風景を描いて来ましたが、今回はグラバー邸を中心に長崎市内に限られていること。当時ハウステンボスの開発が物議を興している最中に、長崎ポルトガル村というレジャー施設開発に関わる贈収賄問題を、題材に取り上げている事などです。その後ハウステンボスは経営不振に陥り、すったもんだがあった上で現在に至っています。作者の社会に対する鋭い感が、浅見シリーズの根底に在るのかも知れません。ラストは驚く事、間違いなしです。2015/03/29
Syo
27
う〜む。 あっという間に…。2021/08/15
ニゴディー
10
「らしさ」が思う存分発揮されていて、シリーズのファンであれば満足できると思う。 作者と主人公とのやりとりはおもしろいね。2020/11/24
霧島
9
浅見光彦が長崎で起きた3つの殺人事件に挑む旅情ミステリ。作者が自作中ベスト5に挙げる作品らしいが、それにも納得の面白さだった。ほぼ全編が長崎市内で展開される上に、あのグラバー園で殺人事件が起きるなどいつも以上に観光的な要素が強く、臨場感があって楽しい。謎解きものとしても、事件を1つに収束させる推理と意外な犯人には驚かされた。作者は結末を考えず書き始めるそうだが、何故こうも上手く纏まるのか不思議だ。ところで作者といえば、今回作中に内田康夫が登場。正直こんな嫌な名探偵の伝記作家は初めて見たかもしれない(笑)。2019/05/05
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