内容説明
収賄事件で有罪宣告を受けた元老院議員が死んだ。どうやら自殺だったらしい。被告が覚悟の自殺を遂げた場合、相続人たちは財産の没収を免れるからだ。だがやがて、その死を巡り著名な弁護人たちが乗り出して、謀殺の容疑者が二転三転する訴訟合戦に発展してしまう。―ブリタニアからローマに戻ったファルコ、ヘレナと助手の二人の弟たちも、その泥沼に巻き込まれていく…ファルコの独演は法の正義を守れるのか。
著者等紹介
デイヴィス,リンゼイ[デイヴィス,リンゼイ][Davis,Lindsey]
1949年生まれ。オックスフォード大学卒業後、公務員から作家に。ファルコ・シリーズはこれまでに18作。つねに英米のベストセラー・リストに名を連ねる
矢沢聖子[ヤザワセイコ]
津田塾大学学芸部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鐵太郎
10
この物語は、ローマの法律論争に明け暮れます。ローマの法律とは、ローマの習慣とは何か。それをこの本で読むことができますよ。これ本当なのかは、今は調べられないのでなんとも言えません。ファンタジーの世界の舞台背景と考えても良いのかも。しかし、死亡を確認するために元老院議員を呼ぶこと、葬式で風刺劇を演ずる道化、泣き女、遺体を焼いて骨を集める様子。絶望し、嘆き、しかし一歩も引かないファルコは、はたしてこの危機をどう越えたのか。この巻は、かなり悲惨な終幕となりました。2008/03/17
中島直人
6
登場するキャラクターの魅力だけで十分読める。ボリューム凄くて、かつシリーズも多く長く楽しめる。2020/05/05
うしちゃん
1
今回は手に汗握る法廷ミステリ、毎回読者を飽きさせない趣向2012/03/28
かとぅー
0
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