内容説明
ライヘンバッハの滝で死んだはずのホームズが生還した!…その顛末とモリアーティ教授の右腕モラン大佐による事件を描く「空き家の冒険」、有名な暗号ミステリ「踊る人形」、ナポレオンの胸像を壊してまわる不思議な人物の話「六つのナポレンオ像」、有名なせりふ『さあ、ワトスン、獲物が飛び出したぞ!』を生んだ「アビィ屋敷」など、13編を収録。
著者等紹介
ドイル,アーサー・コナン[ドイル,アーサーコナン][Doyle,Arthur Conan]
1859‐1930。イギリスのエディンバラ生まれ。ロンドンで医師として開業するが成功せず、以前から手を染めていた小説の執筆に専念、ホームズもので大人気作家となる。また、映画にもなった『失われた世界』をはじめとするSFや、歴史小説など、数多くの作品を残した。実際の殺人事件で容疑者の冤罪を晴らしたこともあり、晩年は心霊学にも熱中した。ナイト爵をもつ
日暮雅通[ヒグラシマサミチ]
1954年生まれ。青山学院大学卒。翻訳家。日本推理作家協会、日本シャーロック・ホームズ・クラブ、ベイカー・ストリート・イレギュラーズの会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
57
〔再読〕ライヘンバッハの滝に、宿敵モリアーティ教授と共に落ち、死んだと思われていたホームズが生還する「空き家の冒険」、他13編。この作品集は「帰還」「復活」等と、違うタイトルが在りますので御注意を。ホームズが失踪していた10年の間に世紀が変わり、馬車は車にガス灯は電球に、何より電話の時代になっていました。しかし作者は、あえて以前のままの背景に固定しており、ホームズの時代をより感じるものに成っていると思います。「アビィ屋敷」や「第二のしみ」は、シリーズとして大切な作品でもあり、佳作が集まっていると思います。2015/07/27
hiro
47
森見さんの『シャーロック・ホームズの凱旋』を読み原作を再読したくなり、読み出した光文社文庫の新訳ホームズ全集のなかの短編集。収録された13編のなかでも、ライヘンバッハの滝で行方不明になっていたホームズと再会する「空き家の冒険」、暗号解読の基礎の「踊る人形」、ナポレオンの胸像が連続して盗まれ壊される「六つのナポレオン像」、ヨーロッパを破壊から救う「第二のしみ」の4編は、以前の読んだ時の記憶が残っていた。短編集の3冊を再読したが、改めてこのシリーズが後世に残したものの大きさを感じた。次は長編を読もうと思う。 2025/01/01
aika
41
待望の、ホームズ復活!「空き家の冒険」では、ホームズらしい華麗な登場の仕方で、驚きすぎたワトソンが気の毒なくらいです。そして「踊る人形」。コミカルな人形に隠された恐ろしいメッセージ。「恐喝王ミルヴァートン」では、ハラハラドキドキの名コンビの潜入作戦!「三人の学生」「スリークウォーターの失踪」「第二のしみ」などでは、誰も命を失わないストーリーが意外で、冷徹さが持ち味のホームズが見せる、犯人を思い遣る優しさにほっこりしました。2016/12/17
tengen
39
蘇るホームズ☆家の中で藁を燻す☆暗号を解き明かす☆家庭教師の危機☆謎の誘拐事件☆銛で殺害したのは☆スキャンダル恐喝の顛末☆壊される胸像の秘密☆試験問題を盗んだのは誰☆残された眼鏡からの推理☆名選手が試合前に失踪した訳☆殺人現場のワイングラスとちぎれた呼び鈴の紐☆国家機密文書の行方を探る☆彡空き家の冒険/ノーウッドの建築業者/踊る人形/美しき自転車乗り/プライアリ・スクール/ブラック・ピーター/恐喝王ミルヴァートン/六つのナポレオン像/三人の学生/金縁の鼻眼鏡/スリークウォーター失踪/アビィ屋敷/第二のしみ2018/05/17
KAZOO
33
やはり今の言葉で訳されているので非常に読みやすいです。この短篇集の中には佳品が並んでいます。私はこの作品集は比較的上位に入ってきます。イギリスでは何度もシャーロックホームズがテレビ化されていますが日本では難しいので「相棒」とかになるのでしょうね。2014/06/25
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