内容説明
騎士階級に昇格したファルコにもちかけられたのは、風刺詩集の出版話。その気になったのも束の間、出版工房「黄金の馬」のパトロンが惨殺されてしまう。なりゆきで捜査を続けるうち、男の支援を受けていたとされる5人の作家が、それぞれに恨みを抱いていることがわかった。さらに、被害者の資金の元は裏での銀行業であることが判明。―事件と一族のごたごたに翻弄される身に、ローマのうだるような夏は、ことさらきつい。
著者等紹介
デイヴィス,リンゼイ[デイヴィス,リンゼイ][Davis,Lindsey]
1949年生まれ。オックスフォード大学卒業後、公務員から作家に。つねに英米のベストセラー・リストに名を連ねる
田代泰子[タシロヤスコ]
国際基督教大学教養学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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中島直人
11
(図書館)結構、本格的な刑事ものになっててビックリ。特にクライマックスの総出演謎解き場面は出色。今回はファルコさん、真面目に物凄く頑張った。ペトロとマイアも楽しみ。時間はかかりそうだけど…2020/01/28
鐵太郎
9
ファルコの母の家に転がり込んだままの密偵頭アナクリテスは、もしかして離婚した母を狙っているのか、寡婦となったマイアを狙っているのか。親友のペトロは離婚したまま元の鞘に戻る気配がなく、これまたマイアに関心がありそう。そしてヘレナの実家である元老院家の息子たち、つまりファルコの義理の弟たちもなんだか情けない。ファルコは七転八倒です。2006/07/06
うしちゃん
1
タイトル変な意訳せず、直訳の方がすっきりとしてよろしかったかと。 いろんな欲の亡者と解釈したいなら、亡者達としなきゃ。 ローマの本屋さん、一体一本いくらで、どれだけの分量があったのか気になりました2012/03/08
shou
0
今回はさほど古代ローマならではな感じがしなかった分、一番探偵物の王道らしい展開だった。2013/04/11
ゴキ子
0
古代ローマを舞台とした斬新な設定にも慣れて、楽しく読めた。人間味溢れるやりとりが○。2008/06/28