内容説明
ウェスタ神殿の聖火を守る巫女は、十歳未満の少女から選ばれる。ローマの女性として最高の地位だが、三十年間、処女を守り通さねばならない。その最有力候補の少女が「家族に殺される」との言葉を残して失踪。一方、聖なる森では、生け贄を捧げる儀式そのまま、神官が喉を掻き切られて殺された。―宗教界のスキャンダルは、ローマ社会の崩壊につながる。ファルコは単身、巫女の館に忍び込む…捕まれば即死刑だ。
著者等紹介
デイヴィス,リンゼイ[デイヴィス,リンゼイ][Davis,Lindsey]
1949年生まれ。オックスフォード大学卒業後、公務員から作家に。ファルコ・シリーズはこれまでに17作。つねに英米のベストセラー・リストに名を連ねる
矢沢聖子[ヤザワセイコ]
津田塾大学学芸学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鐵太郎
9
さて、今回の財務官として任務を果たしたことで、皇帝ウェスパシアヌスは改めてファルコとその相棒を務めたアナクリテスに礼を言います。そのついでに、騎士階級に加えてやる、とさりげなく一言。やれやれ。最後、いささかみっともない場面で吊り上げられたファルコ、これで男を上げます。塀を乗り越えて走り出すアエリアヌス、手際よく用意を調えるアナクリテス、てきぱきと指揮を執るペトロニウス。 「ありがとう。君たちは本当のパートナーだ」 おれは言った。 ・・・ 爽やかなフィナーレも、たまには良いもの。 2009/05/06
中島直人
5
(図書館)読了2020/01/05
うしちゃん
0
友達そろい踏み2012/02/29