内容説明
―『源氏物語』の作者、紫式部が晩年を過ごした蜻蛉庵。清水寺にほど近いこの質素な庵から母の遺品を持ち帰った愛娘賢子は、思いもかけなかったものを発見する。大量の反古紙の裏に記されていたのは、実は、亡き母が密かに認めていた「回想記」の下書きであった…。―構想10年。遺された日記と和歌を手がかりに、永遠の女流作家の実像に迫る。日本人の発想を超えた感動の大河ロマン。全世界10カ国語で翻訳・刊行。
目次
プロローグ 賢子の手紙
紫式部回想記
蜻蛉庵
若紫
ちふる
朧月夜(光源氏の恋の冒険)
朝顔
柳
瑠璃
時鳥〔ほか〕
著者等紹介
ダルビー,ライザ[ダルビー,ライザ][Dalby,Liza]
1950年、アメリカ・ニューヨーク州生まれ。16歳のときに『源氏物語』に出会い、日本文化に深い関心を持つ。同年秋、初来日。佐賀県に1年間滞在。1976年、「芸者制度」をテーマにした博士論文執筆のため、再来日。京都先斗町で源氏名「市菊」として、芸者の生活を実体験。三味線、小唄もこなした。1978年帰国後、スタンフォード大学大学院で博士号取得。その後、シカゴ大学で教鞭をとる。カリフォルニア州バークレイ在住
岡田好恵[オカダヨシエ]
1950年生まれ。青山学院大学フランス文学科卒。翻訳家
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