内容説明
ひとりの有能な情報員は十万の兵力にも匹敵し、時には歴史さえも変えてしまうのである。―キム・フィルビー、ペンコフスキー大佐、ゾルゲ…。国際政治の裏側で暗躍した大物スパイたちの実像は?元CIA長官アレン・ダレスが編纂した不朽のベストセラー。
目次
1 浸透―スパイは内側にもぐり込む(エリートソ連スパイ―キム・フィルビーの栄光と挫折;西側へ寝返った大佐―ペンコフスキー事件;プレイボーイ軍曹―自殺したNSA職員;シセロ作戦―20000ポンドの情報を売る男;ナチス作戦地図―トート機関を出し抜いたペンキ屋)
2 ネットワーク―スパイ網の形成(切手になったスパイ―ゾルゲのスパイ網;500ドルの報酬―原爆を売った技術者;侵攻のプレリュード―北アフリカ上陸を支えた男たち)
3 防諜―スパイを捕えるためのスパイ(海軍機密漏洩事件―網にかかったカップル;偽ソ連スパイ―囮に使われた男;ノースポール作戦―偽りの通信)
4 亡命―政治的立場を変える(亡命決行―信じてもらえなかったソ連大使館員;謎の失踪―消えたフィールド一族;暗殺者の選択―愛に牙を抜かれた殺し屋)
5 二重スパイ・擬装工作―両陣営をぺてんにかける(ダブル・スパイ―中立国スウェーデン武官;ヴェンロ事件―反ナチ活動家を演じた男;水死体とラブレター―実在しなかった男)