内容説明
国制の変動の原因と対策。民主制と寡頭制の課題と解決。国家を成立させる最も基礎的な人口と国土。そして、政治の最大の仕事である優れた市民の育成。幸福と平等と正義の実現を目指す、最善の国制の探究を通じて投げかけられた問いこそ、現代のわたしたちが答えるべき課題にほかならない。
目次
第5巻 国制の変動の原因と対策(内乱に関わる平等の問題;内乱の普遍的な原因 ほか)
第6巻 民主制と寡頭制の課題(民主制の種類の探究への序論;民主制的な自由、正義、平等 ほか)
第7巻 理想的な最善の国制(序論―個人の生き方から国家の生き方へ;個人の幸福と国家の幸福は同じか ほか)
第8巻 最善の国家の教育制度(どのような教育が必要か;学習内容をめぐる論争 ほか)
著者等紹介
アリストテレス[アリストテレス] [АΡΙΣΤΟΤΕΛНΣ]
384‐322 B.C.。古代ギリシャを代表する哲学者。ギリシャ北部のスタゲイラに生まれ、17歳ころアテナイのプラトンの学園アカデメイアに入学、20年間研究生活を送る。プラトンの死後、小アジアなどでの遍歴時代を経て、50歳近くでアレクサンドロス王の庇護のもとでアテナイに学園リュケイオンを創設し、学頭として研究と教育に没頭した。かれの著作は講義ノートが大部分であり、内容別に整理され、学問方法論、理論学の『形而上学』『魂について』、実践学の『ニコマコス倫理学』『政治学』、制作学の『詩学』などがある
三浦洋[ミウラヒロシ]
1960年生まれ。北海道情報大学情報メディア学部教授。博士(文学)。北海道大学大学院文学研究科(哲学専攻)博士課程修了。研究分野は、古代ギリシャ哲学を中心に、哲学、倫理学、芸術学にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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