光文社古典新訳文庫<br> ソクラテスの思い出

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光文社古典新訳文庫
ソクラテスの思い出

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  • サイズ 文庫判/ページ数 386p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334754709
  • NDC分類 131.2
  • Cコード C0110

内容説明

アテナイ出身の軍人・文筆家クセノフォンが、師であるソクラテスの日々の姿を自らの見聞に忠実に記した追想録。師への告発に対する反論と、徳、友人、教育、リーダーシップなどについて哲学するソクラテスを、同世代のプラトンとは異なる視点で描いた、もうひとつの「ソクラテスの対話」。

目次

第1巻(告発者たちへの反論(一)―ソクラテスは神々を信奉しなかったか
告発者たちへの反論(二)―ソクラテスは若者たちを堕落させたか ほか)
第2巻(徳の道と悪徳の道について―アリスティッポスとの対話;親への感謝について―ランプロクレスとの対話 ほか)
第3巻(将軍術について;将軍の心得について ほか)
第4巻(教育の必要性について;己を知ることについて―エウテュデモスとの対話(一) ほか)

著者等紹介

クセノフォン[クセノフォン]
430~425‐355~350B.C.。古代ギリシャの軍人、文筆家。アテナイのエルキア区出身。若い頃にソクラテスと出会い、弟子となる。前401年にペルシア王子キュロスの遠征に参加し、キュロスの戦死後、1万人のギリシャ傭兵軍の退却を指揮する。前380年代にスパルタ領のスキルスに移り住み、以後は執筆を中心とする生活を送った

相澤康隆[アイザワヤスタカ]
1979年生まれ。山梨大学大学院総合研究部准教授。東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻博士課程修了、博士(文学)。古代ギリシャ哲学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mikio

11
プラトン作品のソクラテスと比較すると、クセノフォンのソクラテスは、ひとりの人間としての親しみをもち、より身近に感じることができる。その姿が、敬神的で節度と自制心と忍耐力があることを良しとする教育者であり、哲学者といった難しさを感じない点にあるのだろう。本書の原題は『覚え書き、回想録』という意味のギリシャ語であるという。『思い出』と言ってしまうと、ちょっと違うような気もするけど。。日本人らしいな。2023/01/15

朝ですよね

9
解説のソクラテス研究の動向が興味深かった。従来はプラトンの初期対話篇のみは歴史的ソクラテスを忠実に描いているといった見解が支配的だったようだが、昨今はそうでもないらしい。著者もいわゆるソクラテス文学から歴史的事実を構成するのは殆ど困難と見ている。本書のソクラテスは敬神的で節度と自制心と忍耐力がある人物として描かれる。これが実際のソクラテスとどれほど近しいかは不明であるが、多少はクセノフォンの創作が含まれている事は明らか。2023/03/07

大森黃馨

7
ソクラテスという死者に対しプラトンはその哲学思考を描き(或いは実際にあった出来事の記述?)クセノフォンは歴史的人物として或いは見本たるべき偉人として彼を描く よくそれを否定的に言われるがそれは不公平というものだろう そもそも我々は歴史上の人物を偉人化英雄化無しに言い換えればフィクションの如くに非ず本当の生の人間を書くことが一人でも出来た事があっただろうか 人ではないが嘗ての太平洋戦争を今の人は今日も続いているウクライナ戦争の如く生々しく感じながら考察しているのか何処か物語のような虚構に思えていないか 2022/11/10

みのくま

6
本書の解説の通りクセノフォンの描くソクラテスは知者であり教師である。確かにプラトン版ソクラテスとは異なるが、しかし共通している箇所もなくはない。プラトン版の野放図なイメージはあまり感じられないがクセノフォン版もやはり常人ではない雰囲気は伝わってくる。おそらくこの共通点がソクラテスの実像を想像する上で重要になっている事であろう。他方プラトン版は人の神経を逆撫でしてしまうソクラテスが描写されるが、残念ながらクセノフォン版だと何故ソクラテスが処刑されたのかが伝わってこない。彼の「ソクラテスの弁明」を読んでみるか2024/04/15

Akiro OUED

5
ソクラテス曰く。自分の無能さに無自覚な政治家が国家を治めんとすることは、不正そのものだ。最近、日本のように無能な政治家をトップに頂く国が急増しているので、世は不正に満満ちているということだね。ソクラテスの問いかけが、プラトンが描く対話よりもストレートで小気味よい。好著。2022/11/15

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