光文社古典新訳文庫<br> 存在と時間〈6〉

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光文社古典新訳文庫
存在と時間〈6〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 546p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334754068
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C0110

内容説明

世界内存在として、その日常性において“頽落”し、未完結な存在である現存在は、いかにしてその全体性、本来の固有の可能性を実現できるのか?“死に臨む存在”として、みずからの死に直面するあり方、「死への先駆」を考察することで明らかにする(第2篇第2章第60節まで)。

目次

第1部 時間性に基づいた現存在の解釈と、存在への問いの超越論的な地平としての時間の解明(現存在と時間性(現存在の予備的な基礎分析の成果、ならびにこの存在者の根源的な実存論的解釈の課題)
現存在に可能な全体存在と“死に臨む存在”(現存在にふさわしい全体存在を存在論的に把握し、規定することが不可能にみえること;他者の死の経験の可能性と全体的な現存在の把握可能性;“残りもの”、終わり、全体性;死の実存論的な分析と、死の現象について可能なその他の解釈の領域の確定;死の実存論的かつ存在論的な構造のあらかじめの素描;“死に臨む存在”と現存性の日常性;日常的な“終わりに臨む存在”と、死の完全な実存論的な概念;本来的な“死に臨む存在”の実存論的な投企)
本来的な存在可能を現存在にふさわしい形で証すこと、決意性(本来的な実存的可能性の証しの問題;良心の実存論的・存在論的な諸基礎;良心の呼び掛けとしての性格;気遣いの呼び掛けとしての良心;呼び起こすことの理解と負い目;良心の実存論的な解釈と通俗的な良心の解釈;良心のうちに“証し”される本来的な存在可能の実存論的な構造))

著者等紹介

ハイデガー,マルティン[ハイデガー,マルティン] [Heidegger,Martin]
1889‐1976。ドイツの哲学者。フライブルク大学で哲学を学び、フッサールの現象学に大きな影響を受ける。1923年マールブルク大学教授となり、’27年『存在と時間』を刊行。当時の哲学界に大きな衝撃を与えた。翌’28年フライブルク大学に戻り、フッサール後任の正教授となる。ナチス台頭期の’33年に学長に選任されるも1年で辞職。この時期の学長としての活動が、第二次大戦直後から多くの批判をうける。大戦後は一時的に教授活動を禁止された。’51年に復職、その後86歳で死去するまで旺盛な活動を続けた

中山元[ナカヤマゲン]
1949年生まれ。哲学者、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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tsukamg

4
これまで読んできた巻の中で一番わかりやすかった。死についての考察だからかもしれない。良心の呼びかけによって、日常に頽落していた現存在が、不安と向き合うポジションに呼び戻し呼び戻されるところは、読んでいて高揚感があった。なるほどー、おれたちゃ、死に得るんだなあ。2022/05/31

hitotoseno

4
本巻では「決意性(Entschlossenheit)」という言葉が登場する。この訳語には問題がある。というのも、この言葉は「閉ざす」を意味するschliessenから生まれた言葉で、そこに除去や奪取を意味する接頭辞Ent-が付されている。直訳すれば「閉鎖を除去すること」となる。つまり、これは真理をアレーテイア(隠れなさ)として捉えるハイデガーの思想とリンクしている言葉なのだ。2021/04/21

イシカミハサミ

4
8分冊の6冊目。 4、5冊目くらいで出てきた 現存在=ヒトの頽落という在り様について、 まだ理解しきれていなかったところも 深掘りの過程でちょっとわかった気分になれる。 ヒトの「死に臨む」という状態。 「欠けている」「欠如」が常態。 法と道徳性。 頽落と対になる決意性という概念。 の、詳細は次。2020/11/23

わたる

0
第6巻では、本書の中でも重要な「死」について考察する。他人の死を目の当たりにすることはできても、自らの死は体験できない。そして現存在は生まれた瞬間から、死の可能性を持つ。いつでもその現存在の時間は終わる可能性があるのである。だからこそ自らの死を意識することで、現存在は「死への先駆」によって固有の可能性を実現できるのである。そして頽落した現存在を本来的なあり方へと戻すものが良心の呼びかけである。良心の呼びかけ(沈黙)によって現存在は、不安を持ちながらも自らを投企する。これが決意性なのである。2022/11/25

aspheric

0
この第6巻の第一部第二篇第二章は結構な難所と思われる。「良心」「決意性」などの新たな用語が次々と定義され、話を追うのに高い集中力を要する。二度読んだがよくわからん。とりあえず読み進めよう。第8巻はいつ出るのかしら。2020/08/16

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