内容説明
心ならずも地方連隊勤務となった青年グリニョーフは、要塞の司令官の娘マリヤと出会い、やがて相思相愛になる。しかし父親に反対されるなか、プガチョーフの反乱が起こり、マリヤは囚われ、グリニョーフも捕虜になってしまう…。みずみずしい新訳で甦るプーシキン晩年の傑作。
著者等紹介
プーシキン[プーシキン] [Пушкин,А.С.]
1799‐1837。ロシアの詩人、作家。ロシア近代文学の父と呼ばれるロシアの国民詩人。短詩作品、物語詩、劇詩、韻文小説、散文小説など多くの分野で名作を残す。貴族の家に生まれ、賭博、恋愛、決闘に彩られた奔放な生涯を送り、ついには美貌の妻をめぐり、フランス人将校と決闘の末、37歳で落命。後世の作家たちへ大きな影響を与え、今なおロシア人の魂のよりどころとなっている
坂庭淳史[サカニワアツシ]
早稲田大学教授。ロシア文学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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