光文社古典新訳文庫<br> ゴリオ爺さん

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光文社古典新訳文庫
ゴリオ爺さん

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  • サイズ 文庫判/ページ数 591p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334753375
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

出版社内容情報



バルザック[バルザック]

中村佳子[ナカムラ ケイコ]

内容説明

出世の野心を抱いてパリで法学を学ぶ貧乏貴族の子弟ラスティニャックは、場末の下宿屋に身を寄せながら、親戚の伝を辿り、なんとか社交界に潜り込む。そこで目にした令夫人は、実は下宿のみすぼらしいゴリオ爺さんの娘だというのだが…。フランス文学の大傑作を読みやすい新訳で。

著者等紹介

バルザック,オノレ・ド[バルザック,オノレド] [Balzac,Honor´e de]
1799‐1850。フランスの小説家。トゥール生まれ。8歳からの6年間、寄宿学校に入れられる。17歳で代訴人の事務所に見習いとして入り、パリ大学法学部に通う。このころから文学者を志し、20歳のころパリ市内の屋根裏部屋に住んで小説を執筆し始める。人間を観察し、その心理を精密に描きつつ、社会全体をも映し出す長短編小説を次々に生み出し、巨大な作品群によってフランス社会そのものを表す「人間喜劇」を形成していく。旺盛な執筆活動の他に、年上の貴婦人たちと数々の浮き名を流したことでも知られる

中村佳子[ナカムラヨシコ]
1967年広島県生まれ。フランス文学翻訳家。広島大学文学部哲学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

116
一昨年の年末に挫折した本に挑戦。ゴリオお爺さんに注目すると悲惨な物語ですが、社交界での成り上がり術の場面は『赤と黒』並に面白い!だが、元々は商売への先見の明もあり、小麦の種類も口にしただけで分かる、凄い人が何故、ここまで周囲から馬鹿にされ、蔑まされればならなかったのかと無常観に襲われる。ゴリオお爺さんの姿を見ていると何故か、『よだかの星』のよだかみたい痛ましさを覚えずにはいられないのです。義理の息子ではなく、都合の良い時に金をせびりに会いに来るバカ娘共を一度、引っ叩くなりすりゃまだ、救われたのですが・・・2019/01/05

著者の生き様を学ぶ庵さん

46
恥ずかしながら、初バルザックであります。二人の娘が結婚した後も娘を溺愛する父は、金の切れ目で娘に捨てられ、社交界で金にまみれる娘の真の姿を知って叫ぶ。魂の叫びはこれだ。「この目はなにひとつごまかされませんでした。すべてが計算づくでした。わたしの心は傷だらけになりました。全部ごまかしだとわかっていたからです。しかしわかっても、なにもできない」。子を持つ親はゴリオ爺さんの如し。残念ながら、子供に期待はできない。本当に残念。2016/10/28

takutorocky

29
人間のエゴイズムに起因する人生の生きづらさというシリアスなテーマが、明解な起承転結と緻密な人物描写を通じて、コミカルかつ喜劇的に描かれていることに大きく感銘を受けた。貴族や公務員から脱獄者まで、先進国社会の縮図とも言える個性の強すぎる登場人物達。彼らが属する下宿と社交界の間には所得や資産により大きな溝が横たわるが、どちらも等しく生きづらい場所である。その中で、まだどちらにも属さないラスティニャックと、狂気の父性愛を持つゴリオの奇妙な友情を通して人間の本質が見えてくる。朽ちる事なく読み継がれるであろう作品。2019/04/05

ともっこ

27
世界の十代小説の1つとされている有名な古典小説。 いつものような感想は書けない。今はただ、読み終わった達成感と疲労感。 バルザックの人間喜劇の世界をもっと楽しんでみたい。2021/08/30

e

26
個性豊かな下宿の面々を中心に進む物語。ラスティニャックの野心に赤と黒のジュリアン・ソレルを思い出したり、ゴリオ爺さんの深くどこまでも報われない愛に心が痛くなったり、ヴォートランにハラハラさせられたりと楽しい読書体験でした。他の作品にも登場人物たちが出ているようなのでそれも読みたいなあと。新訳文庫でいつか出るのを待っています。2020/10/19

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