光文社古典新訳文庫<br> アンティゴネ

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光文社古典新訳文庫
アンティゴネ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 186p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334753153
  • NDC分類 942
  • Cコード C0197

出版社内容情報

ブレヒトが唯一ギリシャ悲劇を素材として扱った作品。

内容説明

テーバイの王クレオンが仕掛けた侵略戦争で、戦場から逃亡し殺されたポリュネイケス。王は彼の屍を葬ることを禁じるのだが、アンティゴネはその禁を破って兄を弔い、伯父クレオンに抵抗する…。詩人ヘルダーリン訳に基づき、ギリシア悲劇を改作したブレヒトの今日性あふれる傑作。

著者等紹介

ブレヒト,ベルトルト[ブレヒト,ベルトルト] [Brecht,Bertolt]
1898‐1956。ドイツの劇作家、詩人、演出家。南ドイツ生まれ。1917年ミュンヘン大学哲学部に入学したのち、医学部に転部。’18年に第一次世界大戦に召集され衛生兵として勤務。’22年ミュンヘンで初演の『夜打つ太鼓』が成功をおさめ、一躍脚光を浴びる。ナチスの弾圧を逃れ、’33年から北欧、アメリカと亡命生活を続ける。戦後は東ドイツに戻り、劇団を設立。自らの演劇活動を再開させたが’56年心筋梗塞のため死去

谷川道子[タニガワミチコ]
東京外国語大学名誉教授。ブレヒトやハイナー・ミュラー、ピナ・バウシュを中心としたドイツ現代演劇が専門(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaichiro

88
ソフォクレス作ギリシャ悲劇のリメイク。権力構造の非人間性、愚かさ、脆さを簡潔に表現。戯曲形式の本作は一般市民の日和見的で非力な立ち位置も効果的に可視化。ビリーバッドのテーマでもあった誰の正義かを法や掟の視点で問いかけてくる。ナチスのユダヤ人弾圧にも繋がる人類の根に宿る闇。いくら時を経ても変わらぬ、人間同士の争い。多様性受容を求める現代社会は、均一社会よりもイライラが募るのではないか。どれだけ自制できるか。これからの人類の課題。光文社古典文庫は読みやすく、解説が充実していて、いいですね!はまってます^_^2019/07/11

マエダ

58
危険なほど論理的なアンティゴネに対してクレオンは権力で封じ込めるしか対応できない。他者に感染しないように粛清とはそういうものである。2018/10/20

みっぴー

46
ソフォクレス版は未読ですが、読みやすそうなブレヒト版で予習。オイディプス王の続編です。オイディプスに代わり、テーバイの王となったクレオンの暗愚ぶりと、それに対抗するオイディプスの娘アンティゴネ。気高く物怖じしない性格で、クレオンをとことんこきおろす…権力への反抗、個人の尊厳、戦死者への敬意、、、ブレヒトの政治的メッセージがアンティゴネという女性に顕れています。《悲劇》との謳い通りの結末ですが、それがかえっていさぎよいです。ギリシャ悲劇は癖になる(*_*)2017/04/16

molysk

43
ブレヒトは、20世紀ドイツの劇作家。叙事的演劇、すなわち観客の感情よりも理性に訴える演劇を発展させた。その手法の一つが、異化効果であり、観客を感情移入で劇中の人物に同化させるのではなく、劇中の事実を客観的に判断させることを目的とする。本作は、テーバイの王クレオンが起こしたアルゴスへの略奪戦争で、敵前逃亡の罪で屍を野に晒された兄を、禁を犯して弔ったアンティゴネが、己の正義を伯父クレオンに主張する。異化効果を生むのが、長老たちから成るコロス(合唱団)であり、両者の主張に日和見をする、民衆の声なき声を体現する。2020/07/05

藤月はな(灯れ松明の火)

37
一番、優しく、盲目になったオイディプスに付き従った近親相姦の子、アンティゴネが謳う反戦の物語。コロスが始まる前に戦時下におけるドイツ軍の逃亡兵とその家族の悲劇を挟むことでブレヒト版アンティゴネは戦時下のドイツ国内を描いていると匂わせる。逃亡したポリュネイケスを葬らせないことで兵士たちの戦意を恐怖で保とうとするクレオンと人間の尊厳を守るために葬ったアンティゴネ。「盲者は目明きの後についていくが、その盲者の後に、だがもっとも目の見えん奴がついてくる」は名言であると同時に現在も通じるのがゾクッとする。2015/10/13

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