光文社古典新訳文庫<br> オリヴィエ・ベカイユの死/呪われた家―ゾラ傑作短篇集

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光文社古典新訳文庫
オリヴィエ・ベカイユの死/呪われた家―ゾラ傑作短篇集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 371p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334753122
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

出版社内容情報

ゾラの卓越した技巧と筆力が光る短編5篇を収録。

内容説明

完全に意識はあるが肉体が動かず、周囲に死んだと思われた男の視点から綴られる「オリヴィエ・ベカイユの死」。新進気鋭の画家とその不器量な妻との奇妙な共犯関係を描いた「スルディス夫人」など、稀代のストーリーテラーとしてのゾラの才能が凝縮された5篇を収録。

著者等紹介

ゾラ,エミール[ゾラ,エミール] [Zola,´Emile Fran〓ois]
1840‐1902。フランスの小説家。大学進学を諦めて創作に没頭し、パリで貧困生活を送った後、出版社に入社。作家や編集者たちと交流し、初の短篇集を刊行する。出版社退社後は文学に科学的・客観的視点を採り入れた「自然主義」を提唱。全20巻からなる『ルーゴン=マッカール叢書』を執筆し、『居酒屋』『ナナ』などで人気作家となる。長篇小説のほか、多くの短篇、美術論集なども残している。1894年にユダヤ人陸軍大尉がスパイ容疑で逮捕された冤罪事件(ドレフュス事件)が起こると、軍の不正と虚偽を糾弾する文章(「私は告発する!」)を新聞に発表して話題となり、一時亡命を余儀なくされた。1902年に一酸化炭素中毒により死去

國分俊宏[コクブトシヒロ]
1967年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。パリ第3大学博士課程修了(文学博士)。青山学院大学国際政治経済学部教授。フランス文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ペグ

85
再読であるにもかかわらず、新鮮で楽しく読めたのは逆にプロットを知っている為に細部を読み込むことが出来たからかな?「オリヴィエ・ベカイユの死」」と「スルディス夫人」が印象的で好きだった。訳者による解説、年譜、あとがきも読み応えあり、特にあとがきの最初の一文(ゾラは面白い)に同感です。ドレフュス事件に関する記事もわたしにとっては興味深い。そのうちに長編にチャレンジしたい2018/11/16

chimako

84
この本を登録した経緯はすっかり忘れてしまったが、かなり面白かった。表題作は精神的には生きているのに肉体は死んでしまった状態で埋葬された男の話。意識が有るのに狭い棺桶に入れられ土に埋められる恐怖は想像したくない(一番恐ろしいと思っている)が、主人公は何とかそこから脱出し、その後の突き抜けた行動はナニヤラ爽快でもある。どの短編の中でも女性は強くしぶとく可愛らしい。男性は女々しく諦めも早く滑稽である。がとても愛すべき存在もして描かれる。翻訳にも助けられ楽しい読書となった。2016/02/10

巨峰

51
教科書で自然主義ってレッテルをべったり貼られていたゾラ短編集。だが、読んでみるとめっちゃ面白い。「ナンタス」のラストシーンなんて、かえって予想外の大どんでんがえしでしょ2015/09/13

藤月はな(灯れ松明の火)

30
自然主義のゾラの短編集。「呪われた家」のラストにほっこりします。「シャーブル氏の貝」はフランス映画のような極彩色の爽やかさに川端康成にも似たエロティックさが見え隠れしているのが面白い。そして醜いが絵画技術は秀才な妻と美しく、天才的なタッチを持ち味とする弱い夫との絵画での共犯関係を描いた「スルディス夫人」が印象的。なぜなら仕事をサボり、女や酒に溺れる夫のことを許すことで逆に夫を軽蔑していると知らしめ、夫の心を苛み、復讐する妻の姿に許せない相手に似たようなことをした私にとっては共感できるものであったからです。2015/08/09

とうゆ

25
◯ゾラについては自然主義の文学者で代表作は「居酒屋」であることぐらいしか知らなかったが、新訳と言うこともあり何となく手に取ってみた。しかしこれが、大当たりだった。ストーリーがよく出来ているのはもちろん、情景をずばりと言い当てる巧みな比喩表現には圧倒されてしまった。2015/10/08

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