光文社古典新訳文庫
鹿と少年〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 420p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334751531
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

フロリダ半島の厳しい荒地を開墾するバクスター一家。少年ジョディもまた、両親を手伝いながら、大自然の中で暮らしていた。ある日、父親が殺した雌ジカが連れていた仔ジカを飼うことを許され、フラッグと名づける。ジョディはフラッグを友として楽しく過ごすのだった…。児童文学の殻を打ち破る画期的新訳。ピュリッツァー賞受賞作。

著者等紹介

ローリングズ,マージョリー・キナン[ローリングズ,マージョリーキナン][Rawlings,Marjorie Kinnan]
1896‐1953。アメリカの小説家。ワシントンDCに生まれ、子どものころから創作コンテストに度々入賞し才能を発揮する。大学を卒業後、新聞記者となるが、作家としては芽が出なかった。1928年、旅行でフロリダ半島の奥地を訪れ、原生林の残る自然に感動し、居を定める。以後はこの地方を舞台にした小説を生み出し、1938年の「The Yearling」(本書)がベストセラーとなり、ピュリッツァー賞を受賞する。他にも数々の長短編小説を発表するが、1953年に脳出血で死去

土屋京子[ツチヤキョウコ]
1956年生まれ。東京大学教養学部卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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白のヒメ

48
フロリダ半島の荒地を開拓して生活をする家族の物語。厳しい自然の中での自給自足の生活は貧しく大変だけれど、読んでいると心が豊かになっていく。人間が人間らしく生きるということはこういう生活なのだよな・・としみじみ思う。憧れる気持ちが強くこみ上げてきて主人公の少年の中に自分が入り込み、読んでいて夢見心地だった。野生の動物である鹿と少年との関係が、今後どう変わっていくのかも非常に興味が沸く。楽しみながら下巻へ。2016/01/28

巨峰

43
アメリカの開拓地「樹島」に住む小さな家族の大きな物語!一見童話のようだが、とっても読み応えがある。一家の父親ペニーがとてもいい。いつも息子ジョディの傍にいて温かく見守りながらも息子に生きる力を授けようとする!こんな父が欲しいけど、でも、実は日本の父たちもこんな父になりたいと思っていると思うんです。仔鹿は上巻の終盤にしかでてきませんが、その出会いのきっかけといい必然性があるもの。素晴らしい訳文も含めて下巻も楽しみです。2015/10/02

ぱせり

13
自然描写にため息。とても美しくて、とても危険な、森の豊穣。家族、近隣の間の緊張感をはらんだ微妙さのなかで、ゆったりと心通い合う父子の関係がすばらしい。少年の、自分だけの愛する動物を、と願う一途さ、瑞々しい感性など、心に残りました。2010/04/25

壱萬弐仟縁冊

7
1938年初出。「町にしろ、村にしろ、隣地とのあいだがあまり離れていない場所で農場をやっていると、いきおい人の思惑や行動や財産が干渉しあう場面が生じる-それがいやなのだった」(37頁)。農場ばかりではない。自営業もそうだが。「人間の不正直や不誠実をいやというほど味わい、それまでにも増して生きにくさを感じるようになったのだ」(同頁)。この感情はペニー・バクスターのみならず、現代日本の若者や中年にも似た気分が支配的なケースもあろうかと思える。評者も「自分の望む静けさ」(38頁)を望んでいる人間の一人だからだ。2013/03/03

花実

5
フロリダの厳しい自然の中で、畑を作ったり、狩りをしたり。少年ジョディは父親の行動一つ一つから生きる知恵を学んでいっている。教育ってもともと、こういうことだったのよねとしきりに思う。仔鹿に向けるジョディのとろけそうな眼差し、愛情の深さが伝わってくる。2012/08/04

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