光文社文庫<br> スナッチ

電子版価格
¥770
  • 電子版あり

光文社文庫
スナッチ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 409p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334749965
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

昭和五十二年、婚約者に会いに高知を訪れていた二十二歳の奈路充生は、銀色に輝く奇妙な雨にうたれ意識を失う。再び目覚めたとき、彼は五十三歳になり、体は別の人格に乗っ取られていた。雨の正体は異種生命体だったのだ。人生の最も輝く時代を奪われた喪失感に苦しむ充生を、今度は連続殺人事件が襲う。記憶のない三十一年間にいったい何が。

著者等紹介

西澤保彦[ニシザワヤスヒコ]
1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒。’95年『解体諸因』でデビュー。本格ミステリーとSF的手法を融合させ、精緻なパズラー的推理を盛り込んだ独自の作風で多くのファンを得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

108
西澤さんらしいSF設定がイイ感じ。ミステリー部分はやや強引な感じもしたが面白かった。2016/08/30

papako

51
西澤保彦強化月間。とんでも設定の西澤作品。銀色の雨、実は地球外生命体にうたれた人は人格をのっとられる。しかし、元の人格が突然意識を取り戻し、ふたり(二つの人格)で連続殺人の謎を追う。やはりとんでも設定のルールはきちんと構築され、すんなり入っていける。のっとった異性人が人間の中で生きていく中でおこる問題を取り上げながら、夫婦や親子の愛情を描いている。そして最後はハッピーエンド。そんなところも西澤さんらしい。結構楽しめました。2015/10/19

Walhalla

41
『22歳だった僕は、次の日53歳になっていた』。西澤保彦さんのお得意のSF設定ミステリですね。著者の作品では、設定されたルールの中で論理的にゴリ押ししてくるタイプのものが好きですが、今回は少しタイプが違ったようです。食と健康に関する話が多かったですが、たとえ現在の医学で解明されていないことであっても、西澤保彦さんが理屈を並べると何もかもが真実に聞こえるから面白いですね。2020/07/14

ミーホ

35
銀色の雨にうたれてバタバタと倒れる通行人達。しばらくしてムックリと起き上がり、何事もなかったかのように歩き出す。こんな光景を目の当たりにし、雨状の地球外生命体に体を乗っ取られたと誰が想像できるであろうか。。。という訳で、今回もトンデモ設定にキュンキュン♡で読み始めるも、隙間読みであんまり集中出来なかったな。ある日記憶が途絶えて30年後の自分とこんにちはーなお話。乗っ取った宇宙人達は、特に目的もなく~ってとこで腰砕け(笑)薀蓄が少々鼻についたけど、むしろ好ましく思った程。西澤さんこそ作家の形をした宇宙人。2015/09/20

coco夏ko10角

27
西澤さんのSFミステリは好きなのよね。今回は22歳から53歳に。自分の感覚で31年スキップしたら、もう…。最初の章で出会ったあの女性はそう繋がるのね。それよりなにより僕とぼくの会話を楽しんだ。2017/12/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4095171
  • ご注意事項

最近チェックした商品