内容説明
感動の涙、悲しい涙、切ない涙、嬉しい涙―読者の皆さんの身近に起こった泣ける体験、出来事を広く募集し厳選する光文社文庫の新企画。末期がんの父親と家族に残された最後の時間(「お父さん起きろ」)、卒業の季節に起きた嬉しいサプライズ(「小さな卒業式」)、認知症の母に食べさせた思い出の料理(「人参のきんぴら」)など、ひとつひとつの涙が透明に輝く27のストーリー。
目次
お父さん起きろ(杉山ミサ子)
小さな卒業式(村岡大二)
人参のきんぴら(中川章治)
約束(山野稜介)
“時代”に寄せる思い(白岩久枝)
ありふれた奇跡(月島鏡)
空には星、水辺には蛍、世の中には○○○○(牧知枝)
パステル(藤ソフィー)
先天性難聴を脱した孫(池田恭子)
ファイト(磐田匠)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fukui42
2
一般公募の作品集、涙は出なかったけど。一気に読みました。みんなどこかで悲しい別れや、辛い泣ける思いをしてるんだよね。私だけじゃない。どの作品もキリっとまとまって読みやすかった。2022/07/20
やれやれ
1
題名に引かれ読破。さまざまな情景の中、いい話も多くあったが、10万円の母親が私は好きだ。母の働いている姿を見ていたので、ちから仕事でも何でもやる母の姿は自分の母を見ているようでぐっときた。2014/09/25
えみ
0
たくさんの作品が紹介されているので中にはあまり響かなかったものもありましたが、やはり最初の最優秀作品は朝通勤バスの中で読んでいたら涙がこみあげてきて隠すのが大変でした。いろんな涙と同じ数だけいろんな人生があるなと感じました。2013/07/17
づんづん
0
最近涙もろくなりました。
ハシ
0
色々なレビューを見ると読んでいて涙が…というものが多い。が…私はあまり泣けなくて拍子抜け^^;自分の感受性が下がっているのかな~それとも鬼か?私。あとがきに「応募者の皆様に何らかの迷いがあるように思えました。どのような涙をテーマにすればいいのか。感動した話なのか、悔しかった話なのか」そう、人それぞれ涙のツボってきっと違う。公募されたその人それぞれの涙、それはとってもその人にとってのとても大切なメモリアルだと思うが私のメモリアルではないから泣けなかったのかも…それにしても本のあり方って色々だな~。 2011/10/13