内容説明
日本のミステリーの始祖として、厖大な作品と偉大な業績を遺し、いまなお燦然と輝きつづける巨星・江戸川乱歩。そんな先達を敬愛する当代の人気作家たちによる“乱歩小説”を集めた傑作アンソロジー。評伝的要素を盛り込んだ「講談・江戸川乱歩一代記」に始まり、乱歩作品を彷彿させる「新・D坂の殺人事件」、「屋根裏の散歩者」など、読み応え充分の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Shinobi Nao
10
タイトル通り、乱歩への敬愛がひしひしと伝わってくる。「みんなの少年探偵団」の方が読みやすく、こちらの方がややマニアックな印象が強い。いずれにしても、乱歩は偉大な作家だと再確認しました。2015/07/28
たか
9
それぞれの話のクオリティがたかい。とくに新D坂の殺人事件がめっちゃよかった。2017/12/23
ねここ
6
乱歩の作品で一番好きなのは「芋虫」なのだが、最近まではそれは内緒にしてあった。映像化されたので堂々と宣言するが、変な顔をされるのでカミングアウトする相手を選ばねばなるまい。こちらは乱歩をこよなく愛する作家らのパロディ。D坂も二十面相も出てくる。2013/09/30
猫子
4
江戸川乱歩の話だけで、白飯が三杯はいけると思う今日この頃。
ゆうすら
3
収録作品:芦辺拓「講談・江戸川乱歩一代記」/森真沙子「無闇坂」/恩田陸「新・D坂の殺人事件」/有栖川有栖「屋根裏の散歩者」/江戸川乱歩 小酒井不木「屍を」/高橋克彦「悪魔のトリル」/島田荘司「死聴率」/大槻ケンヂ「怪人明智文代」/辻真先「東京鐵道ホテル24号室」/北杜夫「女王のおしゃぶり」/鈴木幸夫「小説・江戸川乱歩の館」2011/05/20




