光文社文庫
ポジ・スパイラル

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  • サイズ 文庫判/ページ数 427p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334748982
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「温暖化防止」を特集した番組のキャスター・久保倉恭吾のもとに、環境調査会社の谷崎が現れる。番組を利用し、諌早湾の潮止め堤防を開門させ有明海を蘇らせるという。一方、都副知事の佐分利幹生は、久保倉のブレーンでもある住之江沙紀と東京湾再生を目論む。環境再生と政治的利権を巡って野望が渦巻く。堤防開門など、現実の「ポジ・スパイラル」を先見した傑作。

著者等紹介

服部真澄[ハットリマスミ]
東京都生まれ。早稲田大学卒。1995年、『龍の契り』でデビュー。’97年『鷲の驕り』で吉川英治文学新人賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gonta19

74
2011/1/16 Amazonより届く。2016/1/4〜2016/1/8およそ2年ぶりの服部作品。確かに日本は土木中心なんだよなぁ。この作品に書かれているようにはいかないだろうけど、ホントに何でもかんでもコンクリートで固めるのは止めた方がいいよな。途中のワクワク感からすると、結末はちょっと物足りないが、色々考えさせられる良い作品。2016/01/08

Tetchy

42
久々に胸のすく気持ちのいい話を読んだ。「地球を温暖化から救う『秘策』がこの小説にある!」と謳われているが、これは決して誇張ではない。時代の大きな変換点を創り出した人々とそれを目の当たりにしている人々のなんと清々しくも眩しい事か。複雑化したシステムと利権の絡み合いで雁字搦めになっている日本の政治と世界各国とのバランス、そんなしがらみばかりの現代の中で子供たちに安心な未来を授けるための秘策が詳細につづられている。ただいいこと尽くしで終わっていないのが素晴らしい所だ。だが私は本書に描かれている日本を待っている。2014/09/23

takachan

6
環境問題としては、いろいろ考えさせられることが多かったが、物語としては全然面白くない。まず、ストーリーが駄目駄目。唐突、無理やりが多い。くるはずがない人からの着信?そんなの本筋とは関係ないし、できの悪い教科書を読んでるみたい。素材は悪くないのにもったいない。2015/02/15

marsh

2
環境再生という興味深い内容に加え、登場人物が魅力的でとても引き込まれました。面白かった!2014/10/23

asmjaa

2
諫早湾干拓事業がわかった。 ストーリーはまあまあ。2014/01/03

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