内容説明
生活苦にあえぐ老女が、五歳の孫のために百円のクレヨンを万引きした。夫を亡くし、娘は幼な子を置いて家出。生活保護の申請も拒否された末の犯行だった。常習犯として起訴を主張する上司に、赤かぶ検事が決然と立ち向かう。結果、無罪となるが、今度は行方不明だった娘が殺人事件に巻き込まれてしまう!運命に翻弄される祖母と孫を、赤かぶ検事は救えるのか。
著者等紹介
和久峻三[ワクシュンゾウ]
大阪生まれ。京都大学法学部卒。記者生活を経て司法試験に合格後、弁護士登録。京都で弁護士事務所を開く傍ら、作家活動を開始する。1972年『仮面法廷』で第18回江戸川乱歩賞を受賞。’89年には『雨月荘殺人事件』で、第42回日本推理作家協会賞を受賞、法廷ミステリーの第一人者として不動の地位を確立した。“赤かぶ検事シリーズ”を始め、数多くの作品を発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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