内容説明
テロリストが仕掛けた時限爆弾によって、太平洋上を飛行中のボーイング747が大破。機長を失うが、女性副操縦士の奮闘で、成田空港へと向かっていた。しかし、通信機器が突然使用不能に!米政府、CIA、日本政府、そして北朝鮮―。国家間の暗闘に翻弄される747の運命は?第11回日本ミステリー文学大賞新人賞に輝く、興奮と迫真の航空パニック小説。
著者等紹介
緒川怜[オガワサトシ]
1957年生まれ。東京外国語大学を卒業後、共同通信社に勤務。2008年に、第11回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した『霧のソレア』で、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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三代目 びあだいまおう
197
大型航空機がテロリストの策略で機体一部が大破!しかもその機はテロの目的機と違い、偶然犠牲となる運命を背負うことに!そこには複雑な多国間の思惑が錯綜する!テーマ題材は凄まじくエキサイティングで面白い❗それは間違いない!ただ残念ながらのめり込めなかった(悔) 文体か展開かはわからないが、私には読みづらかった。文章には読み手との相性ってあると思う。この題材で、東野◯吾などが書いたらスゲーはまると思う!個人的には、松◯圭祐に是非書いて欲しい❗岬美由紀主人公で‼️歌だって『カバー』あるじゃん!ダメかな(涙)‼️🙇2019/01/03
おいしゃん
36
日本ミステリー文学大賞作品。アメリカ、ロシア、ニカラグア、さらには北朝鮮まで出てきて、各国の政府や軍隊も巻き込む、壮大すぎる航空パニック小説。風呂敷を広げてるのに、それぞれの細部が疎かになっていないので、読者としても相当な体力が必要となる。2019/08/27
James Hayashi
36
日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。かなり知的で新人とは思えない描き方に少なからず驚き。著者は共同通信社勤務のベテラン記者。太平洋上で旅客機が爆発を起こし、新人パイロットが乗客乗員の命を預かる。それにニカラグア内戦、ロシアの核弾頭開発者、アメリカ政府の思惑を絡めるが、いまいち目的がわからない。登場人物の多さと場面がちょくちょく変わるため緊張感も続かない。航空機マニアには親しみを感じるほど詳細な描き方。面白みはあるが上記との関連性は薄いと感じた。2017/09/02
HiroshiKzk
18
初読み作家さん。日本にアメリカにロシアに北朝鮮まで色々と巻き込みます。そしてこんな大事件、大事故も結局最後は互いの政治的な落としどころでシナリオは全く違うものに。命落とした人は報われないよな。もっと嫌味たらしかったらもっとイライラしただろう。でも楽しかったですよ(笑)2016/05/07
ペトロトキシン
12
他の方も書かれているように、詰め込みすぎてゴチャゴチャしてしまった印象を拭えません。機長の事故で副操縦士が奮闘するパターンは『パイロット・イン・コマンド』でも使われているので、純粋に航空機パニックを味わいたいなら、『パイロット・イン・コマンド』を読んだ方が良いかもしれません。気になったのは、あまりにも無駄に人が死んでいる事。この場面で死ななくてもいいんじゃないかといった部分でも、やけに簡単に人が死んでいる。そこは、少し気になりました。2011/01/21
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