光文社文庫<br> 砂の城―鬼貫警部事件簿

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光文社文庫
砂の城―鬼貫警部事件簿

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  • サイズ 文庫判/ページ数 373p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334747350
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

早朝の鳥取砂丘に突き出た“足”。マネキンかと思われたその足は女性のものだった。被害者は高校の女性教師、一緒にいたはずの男は失踪していた。容疑者として浮かんだのは、かつて被害者と交際していた画家。しかし、その男には鉄壁のアリバイが。捜査は行き詰まり、名刑事・鬼貫に依頼がきた。容疑者と鬼貫の熱き攻防。真犯人は誰か。鬼貫警部シリーズの名作。

著者等紹介

鮎川哲也[アユカワテツヤ]
1919年、東京生まれ。『黒いトランク』をはじめとする鬼貫警部もの、また『りら荘事件』に代表される名探偵星影龍三もの等、日本の本格推理の歴史に多大なる足跡を残す。2002年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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mocha

110
鳥取砂丘で女性の足がにょきっと!衝撃的な死体発見シーンから始まるも、捜査はいい意味でとても地味。早い段階で容疑者は固まるのだが、鉄壁のアリバイが立ち塞がる。鳥取県警から京都府警、警視庁へとリレーして、ひたすら靴を擦り減らしながらの聞き込みが続く。時刻表や証言など手の内は全て見せてくれるので、読者に対してとてもフェアだ。1963年に発表された、古き良き「推理物」。シリーズを読破したい。2017/09/05

セウテス

88
【鬼貫警部シリーズ】第7弾。犬神家の一族を思わせる、鳥取砂丘に突き出た二本の脚。此方は女性の脚で、発見者は最初マネキンの足だと勘違いした程である。鳥取県警の刑事が、東京まで容疑者を追って捜査をするのだが、容疑者には強固なアリバイが2つもあった。一つはシリーズの特徴である列車トリック、一つは鞄を使ったトリックである。新幹線が未だ開通していない時代の物語で、現代では成り立たないトリックではある。だが私にとって、情報から仮説を立てて検証していく刑事たちの捜査は、ミステリ推理の基本 となる考え方となっている。2021/04/19

coco夏ko10角

27
鬼貫警部シリーズ。鳥取砂丘で女性の死体が発見され…。鳥取の槇刑事が東京に来て感じてることが印象的。毎度アリバイ崩していくのすごい…時刻表もだけど、鞄・雑誌のトリックが特に面白かった。あと丹那刑事登場しなかったのがちょっと寂しい。2020/06/30

☆エンジェルよじ☆

14
完璧と思われたアリバイを崩していく過程は面白くひき込まれた。But鬼貫さん出番遅いです(笑)河原刑事いい人だな~2011/03/05

コチ吉

10
堅固なアリバイ崩しだが、時刻表トリックよりバーに忘れた鞄の方が印象深い。但し、曖昧な証言や証拠の隠ぺい等、アリバイ以外のところで結構穴があるのはご愛敬。十分に楽しめたのには変わりない。2020/02/11

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