内容説明
冬半ばの十一月。唐人飴売りが町の辻で唐人笛を異常なほど長々と吹いた。その後、辻斬りが起きた。暫くして、また長く笛を吹くと今度は子供が姿を消し、翌朝別の町で見つかった。飴売りが長く笛を吹くと変事が発生する。南町奉行所の同心・秋山五六郎は、手下の半次とお富を引き連れ噂の真偽を調べるが…(表題作)。江戸の風情、人情を肌で感じる捕物帳第六弾。
著者等紹介
西村望[ニシムラボウ]
1926年高松市生まれ。新聞記者などを経て作家に。’78年に刊行された『鬼畜』で犯罪小説の新分野を切り拓く。その後、『薄化粧』『丑三つの村』『刃差しの街』(いずれも直木賞候補作)など話題作を発表、映画化された作品も多い。近年は時代小説を数多く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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