光文社文庫
八州狩り―夏目影二郎始末旅〈1〉 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 383p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334746599
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

鏡新明智流の達人・夏目影二郎は、故あって人を斬り、遠島寸前に勘定奉行職に就いた父に助けられた。だが父は要職に苦悩する日々。影二郎は父の密命を受け、腐敗した八州廻りの始末に旅立つ。子犬のあかを道連れに、関八州探索行を続ける影二郎を、幕藩体制を覆すような陰謀が待ち受けていた。影二郎初登場の記念碑的名作!活字が大きく読みやすくなった新装版。

著者等紹介

佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年北九州市生まれ。大学卒業後、闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説『密命』シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表。2007年6月、時代小説通巻百冊の偉業を成し遂げる。’07年度新設された第1回ジャパン・ブック・オブ・ザ・イヤーの作家部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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やま

59
桃井の鬼、夏目影二郎の剣が冴える。時は、天保七年(1836)五月。微禄の旗本の夏目秀信は、三千二百石の常盤家に婿養子に入った。そこで妾に産ませた瑛二郎に、妻をはばかって旧姓である夏目の姓を与えて夏目瑛二郎と名のらせる。常盤豊後守秀信は、公儀の公事方の勘定奉行に出世をする。勘定奉行には、幕府のお金の計算をする勘定方と、関東取締出役(八州廻り)を支配下に置く公事方がある。秀信は、八州廻りが不正を行っていると疑い、桃井の鬼といわれた鏡新明智流、桃井春蔵道場の師範代であった瑛二郎に八州廻りを調べるように頼む。2024/09/26

なほまる

7
他のシリーズと比べると、物語から受けるトーンが暗い感じです。主人公があっという間に旅に駆り出されてスタートし、ホントにどんどん「狩って」行く形で話が進むので、登場人物のほぼが悪人…みたいに感じるからなのかも。一文字笠の印籠というのが面白いので、あとはサブキャラが登場してきたら更に盛り上がりそうな感じ。ダークヒーローだよ、毛色が今までと違うよ とか言いながら一気読みなので、やっぱり面白いってことだね。2012/11/20

とことこ

5
この人の作品は面白いだろうなと思っていたので読めてよかった。でも他のシリーズじゃなくてなんでこれにしたんだろ?自分でも不思議です。 さて、物語に国定忠治がでてきてなんとなくわくわく。影二郎もなんだろな、ヒールっぽいが格好いい。裏で動く始末人ってのがそそるのかしらね。そしてあかがほっこりするわ~2013/03/07

toshif7

2
主人公の 夏目影二郎は、勘定奉行の息子であるが、ハグレ者。その父の依頼を受けて、関八州で幕府の目の届かない悪を始末する。その旅の中で国定忠治と知り合い、時には助け合う。全15巻です。

じお

2
★★★☆☆ 人を斬った罪で罰せられるところだった夏目影二郎は、父である勘定奉行に助けられ密命を受ける、ハードボイルド時代小説第1作、バランス良。時代小説作家として有名な作者の初期の方の作品、それだけに色々とこなれていないところもありますが、読み物としてのフィクション、時代物としてのエッセンスが程よく混ざり、飽きさせず、「いかにも」な要素で構成された主人公のお約束感が嬉しい。黒の南蛮衣に一文字笠、腰には大刀、悲しい過去を背負って歩く、旅の供は一匹の子犬、いやーしびれる。男心をくすぐる主人公像がたまらない一作2017/07/22

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