内容説明
「恋人と一緒のところをチンピラ二人にからまれた男が、相手を刺殺してしまった。正当防衛になるのか?」。「ひき逃げされて重傷を負った人が、後続の別の車にひかれて死亡した。それぞれのドライバーの罪は?」。豊富な実例をもとに、刑法の考え方の基本を、わかりやすく解説。さらに裁判員制度の実際についても、Q&Aで詳しく紹介する。裁判員必携の一冊。
目次
落とし物・忘れ物をネコババすると
盗っ人にもいろいろいまして
刑事犯罪の時効
おもしろ裁判シリーズ 妾や愛人はなぜ売春にならないか―児童に金を払って買春したらどうなる
あなたが刑事だったら何罪で捕まえる
動物基本権の宣言―動物愛護管理法
犯罪隠語
誤信すると危険な正当防衛
ドライバーは必ず読むべし
法律の格言、名言
刑事責任能力がないと罰せられないか
親兄弟のものを盗んでも罰せられるか
おもしろ裁判シリーズ 心中由来判決
裁判員制度Q&A
著者等紹介
和久峻三[ワクシュンゾウ]
大阪生まれ。京都大学法学部卒。記者生活を経て司法試験に合格後、弁護士登録。京都で弁護士事務所を開く傍ら、作家活動を開始する。1972年『仮面法廷』で第18回江戸川乱歩賞を受賞。’89年には『雨月荘殺人事件』で、第42回日本推理作家協会賞を受賞、法廷ミステリーの第一人者として不動の地位を確立した。“赤かぶ検事シリーズ”を始め、数多くの作品を発表し続けている
山崎浩一[ヤマザキコウイチ]
1958年、千葉県生まれ。早稲田大学法学部卒。’84年に弁護士登録。豊田商事事件、耐震偽装国賠事件をはじめ、数多くの民事、刑事事件を手がけている。同志社大学法科大学院で教鞭を執り、KBS京都のテレビ番組では、コメンテーターとしても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。