内容説明
井の頭公園で女子高生が絞殺死体で発見された。続いてその高校に在任していた教諭が刺殺されたことから、容疑者として或る在校生が浮かび上がる。が、時すでに遅く、彼は所在不明、次なる殺人のおそれも出てきた。この危機に、美貌の女刑事“山猫”が登場!長源寺、フーバーと共に難事件解決に向けて動き出す。アフリカを舞台にした雄大な長編「サファリ・ツアー」を併録。
著者等紹介
笠原靖[カサハラヤスシ]
福井県小浜市出身。明治大学法学部卒業。福井放送アナウンサー、学習研究社を経て、イラストレーターとして独立。1990年『夏の終り』で、第7回織田作之助賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
116
名犬フーバーシリーズの4冊目で、最初に題名となった短篇と、長源寺がアフリカに行く話で、フーバーは同行しません。最初の話は、連続殺人事件ですが、動機がやりきれないですね。このような話は全国でもいくつかあるのかもしれません。後半はアフリカ旅行を楽しむ話のような感じです。2016/04/30
こうちゃ
11
元刑事で現在はエキストラの長源寺と、愛犬フーバーが難事件を解決するシリーズもの。連続殺人事件の容疑者として浮かび上がった高校生には、哀しい動機があった。犯人の心に寄り添う長源寺とフーバー。タイトルにはなっているけれど、女刑事の出番はエキストラ以上脇役未満。アフリカを舞台にした長編、タイトルそのものの〔サファリ・ツアー〕を併録。分量的にはこちらが主役といってもいいのでは。2014/09/14
まこまこ
2
★★★★⭐2019/09/07
かの
1
もう、「名犬フーバー」じゃなくていいんじゃって思う本。山猫では肝心の新キャラである女刑事はいちゃもんをつけた同僚をのしただけで事件は長源寺の独壇場だし、後半はひたすらアフリカでとってつけたように最後の数ページで何の関係もない事件が起こった。もう「万能元刑事長源寺の事件簿」でいいんじゃないかな…。2011/09/04
きらら
0
☆☆ 2011/12/05