内容説明
「なにに向かって読むのか」「どう読んできたか」「なにを読んだか、なにを読むか」。偉大な思想家・詩人であり、また類まれな読書家でもある著者が、読書をとりまくさまざまな事柄について書いた、はじめての読書論集成。長年における著者の思索の軌跡、思想の背景が存分に詰まった、「知」の巨人による異色の読書論。著者と荒俣宏との対談も収録。
目次
第1章 なにに向かって読むのか“読書原論”(なにに向かって読むのか;読書について;読むことの愉しみ;本に向かって;《インタビュー》いま活字は衰退しているか;書物の評価;「書評」を書く難かしさ;《インタビュー》戦後思想界の巨人の頭脳が映し出された書棚;いずれ物書き自身を廃棄処分にする時代が来るだろう;《対談》吉本隆明・中沢新一―消滅に向かう世界のなかで、「現在」を読みとくための読書論)
第2章 どう読んできたか“読書体験論”(本を読まなかった;読書とは、書物からの知識を得ることより、一種の精神病理だ―わが生涯の愛読書;思い出の本;国語の教科書;百人一首の遊び;書くことで自意識の拡がりを充たした日々;《インタビュー》詩について;近代詩の歩み;《インタビュー》東京の本100冊;ある履歴;《インタビュー》批評と学問=西欧近代化をどうとらえるか)
第3章 なにを読んだか、なにを読むか“読書対象論”(ノン・ジャンルベスト120;わが古典太宰治「黄金風景」;短篇小説ベスト3 作者の資質の根をあらわにした短篇;思想書ベスト10 人に読んでもらいたいオーソドックスな一冊;思想書(日本)ベスト50 絶望的かつ楽天的な、日本の思想書
「ナショナリズム」の書
「国家の思想」の書
文学者への言葉
私の好きな文庫本ベスト5
’93年単行本・ベスト3
’94年単行本・ベスト3
「戦後史を読む」
30人への3つの質問)
対談 吉本隆明・荒俣宏―恋愛小説の新しい効用
著者等紹介
吉本隆明[ヨシモトタカアキ]
詩人・思想家。1924年東京生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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