内容説明
幼なじみのおなみと所帯を持った「お不動さんの親分」こと目赤不動の絹蔵。小石川八千代町で、出し見世の天麩羅屋が殺された。ホトケの懐から出てきたという「娘道成寺」の簪を見せられて、絹蔵の全身は粟立った。それは、封印された絹蔵の過去を示すものであった…。笹沢左保最晩年のヒーローが、新たな息吹を得て活躍する正統派捕物帖、書下ろしで登場。
著者等紹介
小葉誠吾[コバセイゴ]
本名で活躍中の時代小説作家の別ペンネーム(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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立て邦彦
1
意外に面白い。ただ、申吉強すぎ。五兵衛親分、いやな感じかなと思ったら、いいひとだった。性悪な子分をうまく使うには、それなりのうつわじゃないとね。残念な結末だが、それしかないか。。。2015/04/08
sasha♪
0
話の展開が早くて面白かった!矢立十手を調べたけど見つからなかった。娘道成寺の簪や竹釘手裏剣など小物使いが良かった。小葉誠吾さんって誰なのがなぁ〜?2015/10/25
オサム
0
笹沢左保自身が書いたと言われても納得する文章と筋立てだった。小葉誠吾とは誰なのかはわからないが、大したものだ。娯楽物の捕物帖として、とても楽しめた。荒唐無稽なアクションも、こういう小説ではアリだと思う。しかし、おなみさん妊娠となれば、こりゃ続編が必要でしょ。2020/08/13