内容説明
海上保安監である柚木の娘・夏海と同僚たちの必死の追跡に、荒れ狂う海が立ちはだかる。さらに追い討ちをかけるように、悪夢のような事故が!いずれ死ぬ運命なのか―絶望的窮地に追い込まれながらも、柚木と乗組員たちは、テロリストの野望に命を懸け立ち向かう。男たちの熱い思いが胸を打つ!全選考委員の絶賛を浴びた、圧倒的迫力の大薮賞受賞作品。
著者等紹介
笹本稜平[ササモトリョウヘイ]
1951年、千葉県生まれ。立教大学社会学部社会学科卒業。2000年、『ビッグブラザーを撃て!』(『暗号―Back‐Door―』改題)にて作家デビュー。’01年には『時の渚』で第18回サントリーミステリー大賞・読者賞をダブル受賞した。’03年の『太平洋の薔薇』(本書)で第6回大薮春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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goro@the_booby
41
老船パシフィックローズを舞台にした海洋冒険小説。正直な感想を云えばちょっと長い、悪役が小さいというかわかり難い。折角ここまで進んできた船と船乗り達なのになぁ~。文句を付けようと思えばあれもこれもなんだけどこれだけのストーリーに免じて想いは仕舞っておきます。今の時代に冒険小説を書くのは難しいんだな。2017/01/18
Pure
30
さすがの大藪春彦賞、ハズレません。ただもう少しコンパクトにまとめて欲しかった感はあります。王道の上げて落としての繰り返しに疲れてしまった(^_^;)。あとやっぱりカタカナ名は苦手。特にロシア系なんて暗号のようでした(笑)。海洋冒険物の傑作だと思います。世界を広く使った壮大な構想力素晴らしいです。その壮大さに就いて行ききれない自分が情けなかった感じでしたね^^;。2018/02/18
ゆであずき
19
本当に読み応えのある小説でした 中々時間がかかって読みましたが 丸く収まるラストで安心しました 日本、ロシア、米など勢ぞろいでスケールも大きくまた描写は細かく丁寧でした2016/07/23
射手座の天使あきちゃん
12
クサイTVドラマのように、これでもかと危機が来て クライマックスに向けて盛り上げます。最後のヤマは「えっ、そこまでは書き過ぎでしょっ!!(笑)」 でも、気を付けて、ラストは勝手に涙が出て拍手してるかも?です v(^-^)2009/12/18
雨猫
11
面白いし評価高いのは分かります。でもあれっ?そんなにのめり込めなかったというか、対岸の火事を見ているような感じで読了。若い頃に読んだら夢中になれたと思うが歳のせいだろう。この本が残念なのではなく自分が残念である。☆4つ2014/09/08
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