出版社内容情報
秘蔵のスクラップブック『貼雑年譜』を縦横に駆使、リアルタイムの資料を通じて、探偵作家たちとの交友・論争、創作の苦悩などを克明に綴った乱歩自伝の決定版。本書を読まずに、日本のミステリーは語れない。上巻には、デビューから少年ものに着手したころの昭和十二年度までを収録。
目次
処女作発表まで
余技時代(大正十二・三年度)
探偵作家専業となる(大正十四年度)
東京に転宅(大正十五(昭和元)年度)
放浪の年(昭和二年度)
「陰獣」を書く(昭和三年度)
生きるとは妥協すること(昭和四年度)
虚名大いにあがる(昭和五年度)
最初の江戸川乱歩全集(昭和六年度)
二回目の休筆宣言(昭和七年度)
精神分析研究会(昭和八年度)
小栗、木々の登場(昭和九・十年度)
自作解説