出版社内容情報
生涯を夢に殉じた巨人が、珍しく赤裸々に自己を語る。ふるさと、父母、いじめらっれ子だった少年時代……。さらに同性愛への関心、残虐への郷愁など、汲めども尽きぬ興味にあふれる。さらに海外作家数十名を論じても、やはり乱歩ならではの語り口が冴える、推理ファン・乱歩ファン必備の一冊。
目次
わが夢と真実(一頁自伝;ふるさと発見記;祖先発見記;父母のこと;恋と神様 ほか)
海外探偵小説作家と作品(アタイヤ;アリンガム;アンブラー;イネス;ヴァン・ダイン ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まんたろう
4
光文社文庫の乱歩全集完走。 気が向いた時に散発的にチンタラ摘んでいたから結局10年くらいかかった。 最終巻のかなりの分量が海外作家書評に充てられているので巻数順でなく刊行順の方が良かったか?と思ったりもしたが、大乱歩のミステリ愛と情熱を感じられたのでこれ最後で満足。 自序の中では幻影の城主、群衆の中のロビンソンが自分から見た性格を表しいて面白い。こういった嗜好と、情熱のバランスが、日本の推理小説に大きな功績を残したのだなと敬服。2025/09/22
Gen Kato
1
再読。なかなか微妙な問題も扱った(笑)随筆集。写真もたくさん載っています。2014/01/03
いちはじめ
1
自伝的な「わが夢と真実」とポケミスの解説を中心にまとめた「海外探偵小説作家と作品」を収録。後者は引用が多いうえにハードボイルドなど評価していない作品にも書いているので、いかに情報が少ない時代とはいえ、なんとかならなかったものかと思う。それだけ乱歩のネームバリューが必要だったのだろうけれどねぇ。2011/12/06
Kotaro Nagai
0
乱歩の自伝として著された「わが夢と真実」は、このたぐいまれなる作家の人となりを知る上でとても興味深いものであった。2008/03/21




