内容説明
高校教師の吾郎は、呑めば大酒、女にはフラれっぱなしの巨漢。付いたあだ名は“どしゃぶり”。母校に赴任して設立したアメリカンフットボール同好会には、肥満児から秀才まで、およそ運動に不向きな連中が集まった!?汗と涙と笑いと友情。読んだあなたも元気になる!「まれにみる快作」と全選考委員が推した、第五回小説新潮長篇新人賞受賞作。他二篇を収録。
著者等紹介
須藤靖貴[スドウヤスタカ]
1964年東京生まれ。駒沢大学文学部卒。製薬会社の営業マン、スポーツ誌の編集者などを経て、’99年、『俺はどしゃぶり』で第五回小説新潮長篇新人賞を受賞しデビュー
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感想・レビュー
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nyanlay
11
面白かったです。特に山縣先生のお部屋のシーン。部員全員で納会をするところなんかは、ホント青春っぽかったです。ただアメフトのシーンは難しかった。一応用語の説明はあったけど。2016/01/16
Kaz
9
アメフトを題材にした本は初めて。アメフト好きとしては、少し物足りなさはありますが、これ以上書くと、アメフトを知らない人には苦痛になるし仕方ないですね。キャプテンシーについて考えさせられた二話が良かったです。2014/09/06
えいきち☆。
4
結構あっさり読めました。青春スポーツものが好きで、難しい作品も好きな方は、合間作品として最適!笑えるし・ホッとするし・・・坂口あたりが主演でNHKでドラマになってそうな雰囲気の作品。2009/08/30
2Tone
3
高校生のアメフトの同好会の話です。高校の教師で、主人公の吾郎、素人ばかりのアメフトのコーチとしての奮闘と生徒達との繋がりや頑張りが、弱小チームでありながら、元気を貰える。アメフトのルールを知らなくても、ある程度面白く読めます。ちなみにアメフト用語の解説も最後に記載されてます。話的には、青春真っ只中で、アメフトへ掛ける気持ちと高校生らしい?ヤンチャなところや、試合後の打ち上げ等、ちょっと前の盛り上がり方とかも、嫌いじゃないです。2019/03/10
fukky
3
「坊ちゃん」を彷彿させる青春アメフト小説。学生時代の体育会の汗くささや,sが伝わってきて,それはそれで楽しめた。でも,社会人になるまでバカをやってはいけないなあ。いかにそれが正義であろうが,同僚を殴るなんて最低。教育者であればなおさら,暴力をいさめるのが社会人たるものでしょ。生徒とともに大宴会やるのも,今の時代には馴染まないなあ,「坊ちゃん」の時代だっただまだしも。一気読みでした。2016/02/03
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- 和書
- 数学する身体