内容説明
警視庁捜査第一課長を最後にリタイアした長源寺大志。今は、若い頃から興味のあった、映画やテレビドラマのエキストラを務めている。愛犬の名前はフーバー。犬の種類はクーバーズという、ハンガリー原産の白い巻毛の大型犬だ。彼らの周辺で巻き起こる様々な“事件”。その解決にむけて、長源寺・フーバーの名コンビが大活躍する。動物推理小説の傑作が誕生。
著者等紹介
笠原靖[カサハラヤスシ]
福井県小浜市出身。明治大学法学部卒業。福井放送アナウンサー、学習研究社を経て、イラストレーターとして独立。1990年『夏の終り』で、第7回織田作之助賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
131
この読書メーターでの読み友さんの感想からシリーズを読んでみたくなりました。私は犬を子供の時から含めると50年以上も飼っています。ですので犬は大好きなのですが、これはまさしくリタイアした元刑事と犬で事件を解決していく話です。この最初の本には短篇が8つ入っていますがどれも読ませてくれてほろりとさせられる話もいくつかあります。この犬はまだ見たことがない種類ですね。2016/04/21
ちょこまーぶる
74
犬を飼いたくなって仕方なくなる一冊でした。捜査一課を退職した刑事が、飼い犬のフーバーとともに事件を解決していく動物推理小説なんですが、退職刑事の人柄も素晴らしくて、こんな老後の生活ができたら幸せなんだろうなと思わせてくれるし、フーバーの果敢に犯人に挑んでいく姿と飼い主との温かい交流場面を読み進めると本当に犬との生活を夢見てしまいそうでした。読んでいる人が少ないのが残念なんですが、この名犬フーバーシリーズはまだ数冊あるようなので、他の本も見かけたら購入したいと思いましたね。2016/04/13
まる
57
表紙から暗い内容を想像していたのですが、全然そんなことはなく、穏やかな空気の流れる連作短編集でした。最初の方の話はフーバーの活躍が清々しく、すっきりした読後感だったのですが、最後の話は気持ちはわかるけど本当にそれで良かったの?と考えてしまう展開でした。心情的には理解できるんですけどね。全体を通して、リタイア後はこんな生活ができたら良いなあと思う内容です。家族仲も良く、友人もいて、やりたかった仕事をし、趣味もあり、以前の職場の人からも頼りにされ、社会の役にも立っている…こんな人生を送りたいものです。2016/01/26
はつばあば
55
退職後は悠々自適のエキストラ。各編フーバーと悪い奴をやっつける勧善懲悪物語だぜ~!・犬好きな人皆集まれ~と声をかけたくなる本です。このシリーズ結構あるみたいですので後のレビューの関係もありこのへんで。ほっこりしたい時に読みたい本でもあります。先ほどお気に入り登録頂いた「まろんぱぱ」さんも是非素敵なフーバーと出会って下さい(^^♪2016/04/28
Ririka
33
ここでお気に入りさんが読まれた感想を読んで知った本です。名犬フーバーは、犬種がグーニーズと云う白い大型犬でアメリカで訓練され、とても利口な犬、捜査一課を定年退職した元敏腕刑事の、今は小さい頃からの憧れだったエキストラにはまってる長源寺さんと共に事件を解決していく8編の連作短編集。家族やエキストラ仲間の八島さんの人柄も良く、泣かせる話やちょっとドキドキや、フーバーの活躍に期待しながらとっても読みやすかったです。シリーズ化されてるのでまだまだ楽しみです。2017/10/15