内容説明
自らの限られた命を知った作家の守渡季里は、遺作の執筆を開始していた。同時にある同人誌に書き始めたエッセイに、まるで残り少ない命を搾り出すように没頭してゆく。自分が大いなる罠に絡め取られていることに気づきもせず…。袋とじに隠された前代未聞、驚天動地の大仕掛けを、あなたは見破れるか!?稀代のトリックスターの魔術的傑作。
著者等紹介
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年三重県生まれ。早稲田大学大学院中退。草創期の幻想文学会に参加。’87年『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。その後、ブランクを経て、’97年『百鬼譚の夜』で本格デビュー。幻想小説からホラー、伝奇小説、ミステリーまで、幅広いジャンルで、独創的な作品を発表し続けている
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感想・レビュー
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sa-ki
2
ああ、これは確かに袋とじにしないと。この手のものは考えるの大変なんだろうなぁとは思うけど、如何せんストーリーそのものに魅力が感じられず。2014/05/22
樹999
2
人知を超えた存在による文字遊び、終始それに尽きる。あんまりストーリーとか登場人物とか関係なかった。主人公はこの後神として復活したのかしなかったのか。まあどっちでもいいや別に、という感じの読後感。そんなに長編でもなかったし。現状、この賢しさの無駄使いとも言える作風が妙に気に入り、この作家の本を読み漁っている。しかし無意味だ、だがそれがいい。2012/11/01
ニョンブーチョッパー
1
○2012/09/25
ryu
1
一発ネタ。苦労は買いますが、逆に言うとあぁ、そういうことか…で終わる。この尺でコンパクトにまとめたのはセンスあるけどねー。2011/11/02
saifu
1
初倉阪さん。これはスゴい・・・(笑)きっと泡坂さんを尊敬してるんじゃなかろうかと。いやー他の作品も読もうかな2010/10/12