内容説明
神田明神下の長屋に、恋女房のお静とつつましやかに暮らす銭形平次。「親分、大変だッ」とガラッ八の八五郎が飛び込んでくると、投げ銭を武器に悪党から恐れられる、捕り物名人に早変わり。“罪を憎んで人を憎まず”が信条の江戸庶民の味方、平次親分の活躍を描く十編を収録。
著者等紹介
野村胡堂[ノムラコドウ]
1882年~1963年。岩手県生まれ。新聞社を経て時代小説界の寵児に。1931年銭形平次を創造
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感想・レビュー
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がたやぴん
50
五大捕物帳の一つ。10話のうち銭、一回しか投げてねぇ。人形佐七よりも更に読みやすい。時代劇ドラマのイメージが強く払拭はできない。ガラッ八のお陰でコミカルな雰囲気で始まる物語は平次の優しさに触れ幕を閉じることが多い。つまり人情話なのだが何故か泣けない。2016/04/27
はるまさ
2
一話一話、結構本格的な推理物、という感じで楽しめた。平次と子分の八五郎の会話が、いかにも江戸っ子!という感じのユーモアに溢れていて良かった。岡本綺堂もそうだけど、明治生まれの人の書く時代小説って、“小説の舞台としての江戸”とはまた違って、実際に江戸時代を見てきたような臨場感がある。この本は傑作選、みたいな感じで10話載ってるけど、是非他のも読んでみたい。2013/07/17
Miyu Sakurai
0
なんかすごい…ハリウッド映画みたいな感じだったのが意外。面白いけどちょっとフィクション過ぎて冷めちゃう。あと江戸の知識がある前提の書き方だから、半七読んでなかったら面白さ半減だった。面白いっちゃ面白いっていう、上からな感想でごめんなさい。2015/04/03
なおり
0
半七と同じ感覚。八のゆるさがよい味をだしてます。銭を投げるのは1回だけでした。2014/01/02
mushagumi
0
おもしろかった。TVドラマの銭形平次は忘れて、野村胡堂の平次を楽しんだ。2009/06/15
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