内容説明
そのフィルターを付けて写真を撮ると、服を着ていても裸に写る!カメラ好きの夢ともいえるフィルターが開発されたらしい。しかも、二眼レフのローライフレックス専用。色と欲にかられた男は実際にヌード写真の撮影に成功したというが、そのメカニズムの秘密は!?(表題作)。メカや、カメラに精通する著者が、奇抜なアイディア満載で贈る本邦初のカメラ小説集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょこまーぶる
63
読後はため息しか出ない一冊でした。理由は、カメラ小説というわけで、カメラの専門知識が多くてちんぷんかんぷんの状態で読み進めていたからですね。そして、カメラに纏わるエピソードで話は展開していくけど、作者さんには失礼だけど内容が陳腐でイマイチという感想ですね。まぁ、この本を選んだのは「透け透けカメラ」という題名から、頭の中の妄想が大きく膨らんで、勝手に期待しすぎちゃったのがいけなかったんですが・・・でも、男なら一度は透け透けカメラって夢見たんじゃないですかね。この本に出合ったのは、自分の責任ですな。2017/12/02
アヴィ
1
超能力でいうところの透視能力とは、遠くで起きている出来事を知る事が出来る千里眼のような能力であって、都合良く衣服の繊維だけが透けてウヒヒ…という物ではない。だが筒井御大の七瀬ふたたびや永井豪の凄ノ王などのサイキッカルバトル物では透視能力がそういうイヒヒ…な妄想として使われる、勿論それだけではなく本編に関わる重要な伏線でもあるのだが。本書の透け透けカメラも男の妄想炸裂の怪編。このオチを皮肉と取るか道徳的と取るかで、その人の本書への評価は変わるだろう。2025/03/16