光文社文庫<br> 台風娘

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光文社文庫
台風娘

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  • サイズ 文庫判/ページ数 269p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334733889
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「僕は風子と結婚するつもりです」「台風21号と結婚?方法はあるのかね」「いまから考えます」南の島でダイスケの胸に生まれた小さな恋の竜巻。それは、コンピュータや人工衛星を駆使しての予想を遙かに裏切り、やがて超弩級の台風になっていく。発達し勢力を増した風子はついに日本へ上陸。この恋はもう誰にも止められない!魅力的で荒々しい現代の女神の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

YO)))

2
台風のような、ではなく、台風そのものの女の子、との、一過性の恋の物語。神話的と言うにはポップなノリだし、ヒロインの可愛いらしさを軸にした極めてキャラクタ・ドリヴンな作品だし、「ポケベル世代のラノベ」とも言えそう(表紙絵を変えてメディアワークス文庫辺りから出したらいいかも?)。終盤に至って物語の導線が混乱を来すのは、薄井氏の悪癖じみた定石だけれど、それでも「すべては渦の運動で成り立っている」というテーマの遠心力の内には辛うじて収まっていて、氏の作品の中ではまとまりがある方だと思う(というファンの論理)2012/06/22

numami

1
文章のリズム感は好きだけど物語としては気に入らないという小説は珍しいな…。この世界はあなたの主観が大事という方向で進めようとしているのに、その「あなた」を全く肯定されないまま落としどころを定めずにストーリーがぶった切られてしまう。私は物語を読むときにそこにあるものはあるのだからと思ってテーマ性を求めないが、これはいい意味でなく霞のような話で、虚無を押し付けられるという矛盾した感触の徒労感が強い。2024/12/20

茶々太郎

1
少し芦原すなおとか池上栄一あたりを思い出させるテーマながら、いまいち。おそらく長いのだな。もっとシンプルに展開した方が好ましい。裏表紙のあらすじを読む限りでは期待していたんだけどなあ。2012/09/08

A'

1
薄井さんの小説は、時折無性に読みたくなる。淡々として、現実というものの境目がすっと薄くなりそうな。今回の話もとてもすてきだった。哲学的ですらある。そういえば、うすいさんの名前も「雨水」と書くと天気の文字が入ってますね。2011/08/07

HoppyMojo

0
台風がくると、読んだことを思い出すなぁ。 もう1回読むか。2013/09/16

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