光文社文庫<br> 危険な童話 (新装版)

光文社文庫
危険な童話 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 477p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334733032
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

仮釈放され刑務所から出てきた須賀俊二は、ピアノ教師木崎江津子の家で殺された。発見者である江津子が容疑者として逮捕された。被害者の体に残った痕跡から、兇器は片刃のナイフと推定されたが、その物証がどうしても発見できない。焦る捜査陣をあざ笑うかのように、一枚の葉書が届けられた―。論理とロマンチシズムが鮮やかに結合した推理小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

えみ

39
闇夜に隠した過去と身から切り離した心を頭上から照らし出し全てを曝け出す。真実の顔を月の光が暴く。危険な童話が操った危険な思考。どこでどう繋がって絶望を受け継いできたのか…狂気を孕んだ童話が招いたミステリここに始まる。偶然に手に取った1冊、直感に頼って選ばなければ、この鈍色に発光する事件に出会わなかったと思うと感慨深い。激する感情より先に立つ冷静沈着な殺意が怖い。警察を翻弄する犯行に関わるハガキと凶器の謎。最後まで楽しませてもらった。長編の『危険な童話』の他に短編3篇収録されている。この短編も凄く良かった。2024/08/05

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

29
ちょっと古めかしいが、名作。犯人はかなり絞り込まれているのに、進まない操作。動機は何。凶器はどこに。ドラマみたいにコンパクトでありながら、それぞれの事情が手に取るようにわかりやすく読みやすかった。(ドラマだと主人公の木曽刑事は長瀬智也君にやってもらいたい)。それぞれの章の冒頭のお月様の童話が不気味。2021/04/20

yai

16
タイトルに対して内容はややインパクトに欠けるのですが、完全犯罪を達成した気でいる犯人に、刑事のおじさんたちが地道に足を使い、頭(それこそ刑事の勘とやら←ほぼコレ(!))を使い苦労して追い詰めていくお話し。昭和的文明の中でこの苦労はなかなか大変だと思う。読手のこちらも事件の軸が全く見えず、不可能と思しきことが続くので不安になります。章の頭に童話が必ず書かれるのですが、優しげな文体が余計に気持ち悪い。“危険な”とはいえ、読後は哀しい気持ちが大きいんじゃないな。東西ミステリーに名を連ねる作品。面白かったです。2020/02/11

寿々喜節句

5
名作と名高い土屋隆夫の代表作の一つ。捜査方法が古くさいのはしょうがない。50年以上前の作品だからね。凶器消失の謎、密室からの犯人消失の謎、謎の人物からの投書、毒殺の謎、謎のダミ声男など次から次へと問題と解決がなされていく。決め手はコロンボばりの盲点と逆トリック(?)危険な童話でした。2015/02/02

yumiko

5
ミステリー好きの母が昔よく読んでいた土屋隆夫。今は大きな書店でコレクションを見かけるくらいに…これは古書店巡りで見つけた一冊。伏線の張り方と謎の解明の結びつきが見事。自然と刑事の心の内を追えた。彼女がどんな思いで5年間を過ごしたのかと思うと胸が詰まる。「危険な童話」という題名だけれど、私には「悲しい童話」のように思えた。2013/11/21

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