内容説明
1920(大正9)年、「新青年」は創刊された。その後、1950(昭和25)年に廃刊されるまで、400号を重ねた。この雑誌抜きに探偵小説を語ることはできない。このシリーズの掉尾を飾るにふさわしい雑誌である。本書では、これまでの「新青年」アンソロジーに未収録の作品、このシリーズで登場していない作家の佳作を収録した。「幻の探偵雑誌」全10巻完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
寝言小僧
1
文字が小さくギッシリと多種多様な短編が詰め込まれ、まるでいくら食べても無くならない極上の鍋をつついているよう。 風呂のお供として毎日一編ずつ読み続け、ついに読了。2023/10/15
敷島シットパイカー
1
初めて知った作家の初めて読む作品。そこからは彼らの探偵小説への 熱い思いが伝わってくるようだった。収録作の全てが傑作とはいえないが、一読の価値はあるだろう。個人的ベストは「正義」と「三稜鏡」か。2017/02/09
冬至楼均
0
真打登場。2013/08/12
まっち
0
いろんなタイプの作品が楽しめ、かつ、ほとんど外れがない。この手の昭和ミステリアンソロジーの中では、かなり質が高いほう。とくに浜尾四郎の「正義」には衝撃をうけた。