内容説明
瀟洒な家の出窓に置かれた縫いぐるみが、一つ減るたびに、恐ろしい出来事が…(「不審火」)。不自然な退職をした女性の驚愕の秘密とは…(「豹変」)。少女のころ遭遇した、脚が土に埋まった得体の知れぬ女の子の話―(「そばにいる」)。一般応募のなかから作家・阿刀田高が厳選した39点を収録。「寄せられた『体験』」シリーズ第4弾、ついに登場です。
目次
不審火
豹変
9番ホールの出来事
そばにいる
私とお骨は二人きり
雪
布団男
隣の庭
消えてしまった北野君
腕時計の女〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みなみ
10
本当に不思議で少しゾクっとする話ばかり。この世の中には理屈で片付けられない話がたくさんあるんだなぁと思いました。「不審火」は最優秀作だと納得。2019/09/19
tnyak
3
怖いもの見たさで 買った一冊。 お思わずブルッとしてしまうお話だった。2025/03/30
水月
2
素人さんの体験談(たぶん)を文章化しているだけあって、内容が生々しい。最優秀作品も面白かったけど、私は『フロム・ダスク・ティル・ドーン』お気に入り。語り手の文章がオシャレ。2012/06/13
安部農丸
1
ツボに来たのは全体の2割ぐらいかな?テレビの話と骨の話がよかった2015/11/02
Chika
1
最優秀作品の「不審火」はかなり上手い。現実味があるし、人間の心の闇や変化を上手く捉えていると思います。。「そばにいる」は最後の息子の言葉がこわ過ぎ!!2006/08/18